PC版『鳴潮』を最高画質で楽しみたい方に向け、グラフィック設定と推奨スペックについて最新情報をまとめました。
本記事では、実際の動作検証をもとに、各設定がどれだけ負荷がかかるのか、そして fpsやパフォーマンスの目安を詳しく解説します。
「ウルトラ」画質でのプレイを目指すなら、NVIDIAのRTX 4080以上のGPUが現実的な選択肢と言えるでしょう。
そのための環境を整えることで、映像の美しさと滑らかな動作の両立が可能となり、ゲームの没入感も大きく高まります。
鳴潮を快適に楽しむために必要なPC性能とは？
『鳴潮』は、その美麗なビジュアルからは想像しにくいかもしれませんが、実はかなり高いPC性能が求められるゲームです。
公式の推奨環境では、CPUにIntel Core i7（第9世代以降）またはAMD Ryzen 2700以上、メモリは16GB、グラフィックカードはNVIDIA GeForce GTX 2060またはAMD Radeon RX 580以上が推奨されています。
また、必要なストレージ容量は最低でも30GBとされていますが、実際にインストールしてみると、90GBを超える場合もあるため、余裕を持ったディスク容量を確保しておくことが大切です。
ただし、この推奨スペックだけでは、実際にどれほどスムーズに動作するかの判断が難しいのも事実です。
『鳴潮』はUnreal Engine 4を採用しており、その高精細な表現の分、動作には相応の処理能力が求められます。
スマートフォン向けの作品とは思えないグラフィッククオリティを誇る一方で、PCでの快適なプレイには中〜上級クラスのマシンが必要となるでしょう。
特にアクションシーンを快適に楽しみたいのであれば、100fpsを安定して出せる環境が望ましく、ゲーミングモニターの性能を引き出すには、120fps以上での動作を目指したいところです。
「ウルトラ」設定で描画品質が飛躍的に向上
バージョン2.4からは、グラフィック設定に新たに「ウルトラ」モードが追加されました。
この設定を有効にすると、画面全体の表現が大幅に強化され、よりリアルで美しい世界が広がります。
キャラクターやオブジェクトの質感がより繊細に描写され、光や影の演出も一層精密になります。
水面を移動する際には波紋が立ち、空中を移動すれば飛沫が飛び散るなど、物理的な効果も加わり、没入感が格段に増す仕上がりとなっています。
とくに「セブン・ヒルズ」エリアでは、スキルを使用することで落ち葉が舞い、雨の日には地面がしっとりと濡れた表現に変化するなど、細部へのこだわりが光ります。
この「ウルトラ」画質を最大限に活かすには、かなり高性能なPCが必要です。
目安としては、GPUにNVIDIA RTX 4080以上、CPUには120fpsの描画に対応した上位モデルの搭載が推奨されます。
高いスペックが求められる分、それに見合う圧倒的な描画体験が得られるはずです。
お使いのPCが条件を満たしているなら、ぜひウルトラ設定を試して、『鳴潮』の真の魅力を堪能してみてください。
鳴潮のレイトレーシング設定とは｜光と影のリアリズムを引き出す注目機能
ゲーム内の光や影をより自然に、そしてリアルに描写するために導入されているのが「レイトレーシング」という技術です。
この機能を活用すると、光の反射や屈折、影の動きが現実に近い形で再現され、画面全体に臨場感が生まれます。
たとえば、水面や鏡に映る背景が正確に描写されたり、光源の位置に応じて影の長さや角度がリアルタイムで変化したりと、視覚効果が格段に向上します。
『鳴潮』でも、バージョン2.3のアップデート以降、レイトレーシングの適用範囲が広がり、対応するグラフィックボードも拡充されました。
現在は、NVIDIAのRTX 2070およびRTX 3060以降のモデルが公式対応となっており、AMDやIntel製GPUでも、VRAMが10GB以上あれば機能が有効になることがあります。
ただし、AMD RX9000シリーズについては、現在も最適化が進められている段階です。
設定項目には「低」「中」「高」の3段階が用意されており、よりリアルな映像を楽しみたい方には「高」設定が推奨されます。
ただし、レイトレーシングは非常に処理負荷が高いため、PCの性能によってはフレームレートが低下する可能性がある点には注意が必要です。
この機能はPC版限定で、モバイル版やPlayStation 5版では利用できません。
また、ゲームをDirectX 12モードで起動していないと設定項目が表示されないため、レイトレーシングを使いたい場合は、起動オプションを確認しておくとよいでしょう。
さらに、使用するGPUのドライバーを最新版に更新しておくことで、描画の安定性や互換性の面でも安心です。
最先端のグラフィック技術を駆使した『鳴潮』の世界を、ぜひレイトレーシングで体験してみてください。
鳴潮をスムーズに遊ぶためのFPS調整とパフォーマンス改善のポイント
PC版『鳴潮』では、通常のフレームレート上限が120fpsに設定されています。
ただし、NVIDIAのRTX 4000シリーズ以降を搭載したマシンでは、「フレーム生成」機能により、この上限を超える描写が可能となる場合もあります。
とはいえ、公式に120fps以上の描写が保証されているのは、特定のCPUとGPUの組み合わせに限られており、どんな環境でも同様の結果が得られるわけではありません。
以前は「NVIDIA Reflex」を使った非公式な方法で240fps以上を実現できたこともありましたが、バージョン2.1以降ではこの手法が使えなくなっています。
現在のところ、フレームレート制限を解除する明確な方法は存在しておらず、高リフレッシュレートでのプレイは今後の公式対応を待つことになりそうです。
それでも、アクション性が高い本作においては、安定したフレームレートが快適な操作感に直結します。
特に、ジャスト回避やパリィといったタイミングが重要な要素においては、最低でも60fpsを確保したいところです。
100fps以上の描画が可能になれば、動きの精度や反応速度も向上し、よりなめらかで没入感のあるバトルが楽しめます。
DLSSを使ってグラフィックとパフォーマンスを両立
『鳴潮』を高フレームレートでプレイする際に活用したい技術のひとつが、NVIDIAが提供する「DLSS（Deep Learning Super Sampling）」です。
これはAIを用いた描画技術で、低解像度で処理した画像を高解像度へと自動補完することで、グラフィックの質を保ちつつ処理負荷を軽減できます。
たとえば、RTX 4060を使用した4K解像度の環境では、DLSSをオフにすると約45fps程度しか出ませんが、オンにすることでおよそ67fpsまで改善されるケースも確認されています。
画質の劣化もほとんど感じられないため、高画質と高パフォーマンスの両立が可能です。
画面の美しさと滑らかさを同時に求めるプレイヤーには、DLSSの活用をおすすめします。
最適なCPU・メモリ・ストレージ構成の考え方
『鳴潮』はグラフィックボードの性能だけでなく、CPUの処理能力にも大きく依存します。
特に「Ryzen X3D」シリーズのようなゲーム特化型のCPUは、同世代のIntel製ハイエンドモデルよりも高いフレームレートを出せる場合があり、非常に相性が良い構成といえるでしょう。
たとえば、RTX 4070 SUPER以上のGPUと「Ryzen 7 7800X3D」や「Ryzen 9 9800X3D」を組み合わせれば、安定して120fps以上を維持でき、場合によっては200fpsに近い数値も期待できます。
メモリについては、公式では16GBが推奨されていますが、ゲームプレイのみであれば13〜14GB程度で収まることが多いです。
ただし、ライブ配信や動画編集など、他のアプリケーションと併用する予定があるなら、32GB以上を搭載しておくと安心です。
ストレージに関しては、初期インストール時の容量が約40GBですが、アップデートのたびにデータ量が増加する可能性を考えると、1TB程度のSSDを用意しておくのが理想です。
500GBでは録画や他タイトルとの併用が難しくなる可能性があるため、将来的な拡張も見据えて余裕を持った選択をおすすめします。
ハードウェア構成と描画設定を適切に調整することで、『鳴潮』はその美しいビジュアルと高速な操作性をフルに引き出せる作品となります。自身のPCスペックに応じて、DLSSの活用やグラフィック設定を最適化し、最高のゲーム体験を目指してみてください。
締めくくりに
『鳴潮』はリリース以降、着実に進化を重ねており、現在では美しいグラフィックと滑らかな操作感が融合した、非常に完成度の高いゲーム体験を提供してくれます。
高性能なPC環境を整えている方であれば、その魅力を余すところなく堪能できるでしょう。
ぜひ最適な設定で、鳴潮の世界にどっぷりと浸ってみてください。
