【警戒を】+83や+839からの着信、その正体と隠れた危険性

生活

知らない番号から突然電話がかかってくると、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

最近では、「+83」や「+839」といった聞き慣れない国際番号からの着信が増えており、「一体どこの国?」「怪しい電話なのでは?」といった声が各所で上がっています。

実際にこれらの番号は、正規の国番号ではなく、不正な目的で使われている可能性が高いため、十分な警戒が必要です。

本記事では、「+83」や「+839」といった番号の背景にある事情や、それによって起こり得るリスクについて詳しくご紹介します。

もし同様の電話を受けて不安を感じている方がいれば、ここで解説する内容がトラブルを未然に防ぐ手助けになるはずです。

怪しい着信に対して正しく対処することで、無用なトラブルを避けることができます。ぜひ本記事を参考に、冷静かつ適切な対応を心がけましょう。

+83/+839からの着信、その背後にある仕組みとは?


「+83」や「+839」といった、見慣れない国際番号から電話がかかってくると、どこの国からの発信なのか気になる方も多いでしょう。

通常、国際電話は「+」に続いて各国固有の番号が付けられます。たとえば日本は「+81」、アメリカやカナダは「+1」です。

ところが、この「+83」や「+839」に関しては、正式に国番号として登録されているわけではありません。

国際的な電話番号の管理は国際電気通信連合(ITU)が行っていますが、そのリストにこれらの番号は存在していないのです。

では、なぜ実在しない番号から電話が届くのでしょうか?

それは「スプーフィング(番号の偽装)」と呼ばれる手法が関係しています。

発信元の実際の番号を隠し、他人を欺く目的で架空の番号を使って通話を行う詐欺手法です。

以前は「050」から始まるIP電話がよく悪用されていましたが、近年は取り締まりの強化により、代わりに国外の番号を装ったスプーフィングが主流となってきました。

特に、国内からでは遮断が難しい国際番号が悪用されやすい傾向があります。

なかには、災害時の緊急通信などに使われるはずの特殊番号が使われているケースもあるようです。

実際に報告されている被害の中には、着信に応答すると中国語の自動音声が流れたり、「入国管理局からの通知」や「中国大使館からのお知らせ」といった不安を煽る内容が告げられるケースもあります。

そうした電話に身に覚えがない場合は驚いてしまうのも当然ですが、落ち着いて行動することが何より重要です。

多くの場合、こうした電話は詐欺目的のものであると考えられます。

怪しい内容に対しては、安易に電話に出たり、言われるがままに行動したりしないよう注意してください。冷静な判断と慎重な対応が、被害を防ぐための鍵になります。

+83や+839からの不審な電話、どう対応すべき?


「+83」や「+839」といった国際番号からの着信があった際、まず冷静に対処することが重要です。

最も基本的で効果的な対応は、電話に出ないこと。どれだけ気になっても、折り返しの発信は絶対に避けましょう。

その理由は、予期せぬ高額な通話料金が発生するおそれがあるからです。

特に、短時間で切れる「ワン切り」型の着信は、受信者が折り返すのを狙った典型的な手口とされています。

万が一、電話に出てしまった場合でも、すぐに通話を終了し、名前や住所などの個人情報は決して口にしないようにしてください。

不審な番号の正体が気になるときは、まずネット検索で番号を確認してみましょう。

もし正規の企業や機関からのものであれば、公式ウェブサイトなどに情報が掲載されているはずです。

一方で、詐欺や迷惑電話であれば、口コミサイトなどで警戒を促す投稿が見つかることもあります。

スマートフォンには、迷惑電話の着信を自動で警告・拒否してくれる機能が備わっていることが多く、さらに専用アプリを導入すれば、より精度の高い対策が可能になります。

また、携帯会社によっては国際電話の発着信自体を停止できるサービスを提供していることもあり、必要のない場合は活用するのも一つの手です。

海外との通話を利用しないのであれば、あらかじめブロック設定をしておくことで、不要なトラブルを回避できます。

見知らぬ番号には常に注意を払い、慎重な対応を心がけましょう。

+83(+839)からの電話で詐欺に巻き込まれたら?冷静な対処と相談先の活用を


もし「+83」や「+839」からの電話に応じてしまい、不審な要求を受けたり、詐欺かもしれないと感じた場合は、一人で抱え込まずに、すぐ信頼できる機関や人に相談することが何より大切です。

公的な相談窓口としては、警察の専用ダイヤル「#9110」や、消費生活トラブル全般に対応する「消費者ホットライン(188)」があります。

どちらも状況に応じたアドバイスを提供してくれますので、困ったときは早めに利用しましょう。

たとえば、「未払いの料金があります」や「借金の返済が必要です」といった連絡が電話やSMSで届いても、身に覚えがなければすぐに支払いや折り返し連絡をしてはいけません。

特に「債権回収会社からの通知」といったメールは、架空請求の手口である可能性が高いため、慎重な判断が求められます。

もし実際に契約や借金に関わる内容であっても、それが正規の通知なのかどうかを確認するまでは対応を保留しましょう。

心配な場合は、弁護士や司法書士など専門家に相談することをおすすめします。

全国に設置されている法テラスでは、無料で法律相談が受けられる場合もあります。

また近年では、「セクストーション」と呼ばれる脅迫型の詐欺メールも急増しています。

これは、アダルトサイトの閲覧履歴などをネタにして「拡散されたくなければ金銭を払え」と脅してくる悪質な詐欺です。

このようなメッセージには決して反応せず、無視することが最も有効な対応です。

詐欺師たちは、相手が返信してくるかどうかで「騙せるかどうか」を見極めようとします。

一度でも応じてしまうと、その後も執拗に狙われるリスクが高まるため、絶対に反応しないようにしましょう。

たとえば、「メールアドレスが漏えいしている」「アクセス履歴を確認した」といった不安を煽る内容や、不審なリンク・添付ファイルが含まれるメールを受け取った場合は、すぐに削除するのが最も安全です。

少しでも違和感を覚えたら、その感覚を信じて行動を控えましょう。自分自身を守るためには、冷静さと慎重な判断が何よりも大切です。

まとめ|見知らぬ国際番号には慎重な姿勢で

「+83」や「+839」といった聞き慣れない国際番号からの着信には、警戒心を持つことが大切です。

これらの多くは、詐欺や悪質な目的で発信されている可能性があり、対応を誤ると被害につながるおそれもあります。

最も基本的かつ有効な対策は、「出ない」「折り返さない」というシンプルなルールを守ること。

それだけで、トラブルに巻き込まれるリスクを大きく減らせます。

万が一、不安を感じたり、被害が疑われるような状況になった場合は、自分だけで抱え込まず、家族や友人、あるいは公的な相談窓口に早めに相談することをおすすめします。

怪しい電話に対しては、冷静に対応する姿勢が何よりも重要です。正しい情報と慎重な判断をもとに、トラブルから身を守りましょう。

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