パソコンが青画面に！「Your device ran into a problem and needs to restart」の原因と解決法

突然、パソコンの画面が青くなり、「Your device ran into a problem and needs to restart.」という英語のメッセージが表示される——。

そんな時、多くの人が「もう壊れたのでは…？」と不安になると思います。

でも安心してください。このエラーは、Windowsが内部のトラブルを検知して自らシステムを守っているサインです。

この記事では、ブルースクリーン（BSoD）の原因をわかりやすく整理し、初心者でも実践できる対処法をステップごとに紹介します。

ドライバーの更新からセーフモードの修復、さらには最終手段まで、順を追って丁寧に解説。

あなたのPCを再び正常に起動させるための「再生マニュアル」として、ぜひ最後まで読んでください。

Your device ran into a problem and needs to restartとは？
1. ブルースクリーン（BSoD）の意味と仕組み
2. Windows10と11で表示が違う理由
よくある原因とトラブルのパターン
今すぐできる初期対処法
セーフモードで行う本格修復ステップ
それでも直らないときの最終手段
トラブルを防ぐための予防策
まとめ：焦らず一歩ずつ原因を潰していこう

Your device ran into a problem and needs to restartとは？

突然パソコンの画面が青くなり、「Your device ran into a problem and needs to restart.」というメッセージが出てしまうと、本当に焦りますよね。

この章では、このエラーメッセージの正体と、なぜこのような警告が出るのかを、初心者にもわかりやすく解説します。

ブルースクリーン（BSoD）の意味と仕組み

このメッセージは、Windowsが重大なエラーを検知し、自動的にシステムを停止したことを意味します。

通称BSoD（Blue Screen of Death）と呼ばれるもので、直訳すると「死の青い画面」。ちょっと物騒な名前ですよね。

これはシステムが自己防衛のために強制停止した状態で、内部データがこれ以上壊れないようにするための安全装置なんです。

項目	内容
正式名称	Blue Screen of Death（BSoD）
主な原因	ハードウェア・ドライバー・システムエラー
目的	PCの破損を防ぐための強制停止

Windows10と11で表示が違う理由

Windows10とWindows11では、実はこのエラーメッセージの表示デザインが少し異なります。

Windows10では青い背景に白い文字のクラシックなデザインですが、Windows11では黒背景になっている場合もあります。

見た目は違っても意味は同じで、どちらも「システムが深刻なエラーを検出した」と伝えています。

焦らず、次のステップで原因を探っていきましょう。

OSバージョン	画面の色	特徴
Windows 10	青	従来のブルースクリーン表示
Windows 11	黒	新デザイン（Black Screen of Death）

よくある原因とトラブルのパターン

次に、このエラーが発生する主な原因を整理しましょう。

「Your device ran into a problem and needs to restart」は、単なる偶発的なエラーではなく、何らかの明確な理由で発生しています。

ここでは、代表的な原因を4つのカテゴリに分けて紹介します。

ドライバーの不具合・更新不足

最も多い原因の一つが、古いまたは不適切なドライバーです。

特に、グラフィックドライバーやサウンドドライバーがWindowsの最新バージョンと合っていないと、ブルースクリーンを引き起こします。

原因	対処法
古いドライバー	デバイスマネージャーから更新
互換性のないドライバー	セーフモードで削除または無効化

メモリ・ストレージなどハードウェアの問題

ハードウェアが不安定でも、このエラーは頻発します。

特にメモリ（RAM）はデリケートで、接触不良や故障でブルースクリーンを誘発します。

また、SSDやHDDのエラーでも同様の症状が出ます。

部品	よくある問題	確認方法
メモリ	接触不良・故障	抜き差し・MemTest実行
ストレージ	読み書きエラー	チェックディスク（chkdsk）で確認

システムファイルの破損やウイルス感染

Windowsのシステムファイルが破損したり、ウイルスが侵入すると、システムが正常に動作できなくなります。

特にアップデート途中の中断や不正ソフトの導入後は注意が必要です。

症状	主な原因	解決策
頻繁なクラッシュ	システムファイル破損	SFCコマンドで修復
動作が異常に重い	ウイルス感染	セキュリティソフトでスキャン

PCの熱暴走（オーバーヒート）によるエラー

PC内部が熱くなりすぎると、CPUやGPUが自動的に停止してシステムエラーを引き起こします。

特に夏場や埃が溜まっている状態では要注意です。

冷却ファンの異音や動作不良を感じたら、内部清掃や冷却対策を見直すタイミングです。

状況	考えられる原因	対処法
長時間の高負荷作業	CPU温度上昇	冷却ファンの清掃
ファンの異音	埃の蓄積・潤滑不足	分解清掃または交換

今すぐできる初期対処法

ブルースクリーンが表示されたら、まずは落ち着いて初期対応を行いましょう。

多くの場合、簡単なリセットや周辺機器の確認で解決することもあります。

この章では、専門知識がなくても安全に実行できる初期対処法を紹介します。

強制シャットダウンと放電を試す

画面が固まったまま動かない場合は、電源ボタンを3〜5秒ほど長押しして強制的に電源を切ります。

その後、電源ケーブルを抜いて数分待ち、もう一度起動してみましょう。

また、帯電による不具合を防ぐため、PCの放電も有効です。

種類	手順
デスクトップPC	電源コードを抜き、5分ほど放置
ノートPC	電源とバッテリーを外し、数分放置

外部デバイスの取り外しで切り分ける

周辺機器がエラーの原因になるケースもあります。

マウスやキーボードなど最小限を残して、他のUSBデバイスをすべて取り外してください。

その状態で再起動し、エラーが出ないか確認します。

外部機器を一つずつ戻してテストすれば、どのデバイスが原因なのか特定しやすくなります。

対象機器	確認ポイント
USBメモリ・外付けHDD	接続時にエラーが出るか
プリンター・スキャナー	古いドライバーを使っていないか
Bluetooth機器	接続解除で改善するか

メモリを差し直して再起動してみる

パソコン内部のメモリ（RAM）が緩んでいると、ブルースクリーンの原因になります。

特に自作PCや増設メモリを使用している場合は、メモリの抜き差しを試してみましょう。

接触不良が改善されるだけで、すぐに正常起動することもあります。

作業内容	ポイント
メモリの抜き差し	端子を柔らかい布や消しゴムで清掃
スロット変更	別のメモリスロットに差し替えて検証

セーフモードで行う本格修復ステップ

初期対処で改善しない場合は、Windowsのシステム修復に進みましょう。

ここでは、セーフモードという特別な起動モードを使って、エラーの根本原因を探ります。

通常起動では止まってしまう操作も、セーフモードなら安全に実行可能です。

Windows回復環境（WinRE）への入り方

PCを電源オン・オフを3回繰り返すと、自動的に「回復環境（WinRE）」が起動します。

そこから「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」と進み、「5」または「F5」を押すとセーフモードが有効になります。

ネットワーク付きセーフモードを選べば、ドライバー更新などの作業も可能です。

キー操作	起動モード
F4	セーフモード
F5	セーフモード（ネットワーク付き）
F6	セーフモード（コマンドプロンプト）

ドライバーの更新・無効化

セーフモードに入ったら、まず「デバイスマネージャー」を開きます。

グラフィック・サウンドなどのデバイスで「！」マークが付いている場合は、ドライバーの更新または無効化を行いましょう。

特定のエラーコードに関連するドライバー（例：Realtek USB Audioなど）が表示される場合、そのデバイスを無効化することで改善することがあります。

操作	効果
ドライバー更新	最新バージョンで互換性を確保
ドライバー無効化	問題デバイスを一時的に停止

システムファイルの修復（SFC・DISMコマンド）

Windowsのシステムファイルが破損している場合、コマンド操作で修復可能です。

「sfc /scannow」でファイル整合性を確認し、「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」でシステムイメージの修復を行います。

これらはシステムレベルの回復手段なので、特に効果的です。

コマンド	説明
sfc /scannow	破損したシステムファイルを検出・修復
DISM /Restorehealth	システムイメージの整合性を修復

システムの復元で状態を巻き戻す

もし復元ポイントを作成している場合は、以前の正常な状態に戻すのも効果的です。

セーフモードから「システムの復元」を選び、トラブル発生前の日付を選択して実行しましょう。

インストール後のアプリは消える可能性がありますが、データ自体は基本的に保護されます。

項目	内容
必要条件	復元ポイントが存在すること
影響範囲	アプリや設定の変更のみ巻き戻し
効果	システムの安定化・エラー回避

それでも直らないときの最終手段

セーフモードでの修復を試しても改善しない場合は、いよいよ最終手段です。

ここでは、BIOS設定のリセットやOSの再インストールなど、深刻なトラブルを解決するための根本的な方法を紹介します。

データのバックアップを取った上で実行するのが安全です。

BIOS設定の初期化

BIOS（基本入出力システム）は、パソコンの動作を管理する大切な仕組みです。

もしBIOSの設定が壊れていたり、オーバークロックなどを行っている場合、起動エラーの原因になります。

BIOS画面に入り、「Load Default Settings」や「Optimized Defaults」などを選んで初期状態に戻しましょう。

項目	説明
起動方法	電源投入直後に「DEL」「F2」「F10」などを押す
リセット操作	「Load Default Settings」を選択
効果	誤設定や不安定な挙動をリセット

Windowsのクリーンインストール（初期化）

これまでの手順で改善しない場合は、Windowsの再インストールを検討します。

これにより、破損したシステムファイルや不要な設定を完全にリセットできます。

ただし、データがすべて削除されるため注意が必要です。

USBリカバリーメディアを作成し、そこからクリーンインストールを行うのが確実です。

方法	内容
初期化（リセット）	設定 → システム → 回復 → このPCをリセット
クリーンインストール	USBメディアからWindowsを再インストール

修理業者に依頼するタイミングと判断基準

ハードウェアが原因と考えられる場合、専門の修理業者への相談をおすすめします。

特に、ストレージやマザーボードの故障は個人で修理するのが難しいため、早めに相談するのが安全です。

データ救出を優先したい場合は、分解せずに専門業者に任せるのがベストです。

状況	推奨対応
通電しない	電源ユニットやマザーボード交換の可能性
異音や焦げ臭さがある	即時電源OFF・業者に依頼
再起動ループが止まらない	ストレージまたはメモリ交換検討

トラブルを防ぐための予防策

一度ブルースクリーンを経験すると、「もう二度と見たくない」と思いますよね。

ここでは、同じトラブルを防ぐために今日から実践できる予防策を紹介します。

これらを習慣化すれば、安定したPC環境を長く保てます。

定期的なWindows Updateとドライバー管理

Windowsやドライバーは常に最新の状態に保ちましょう。

更新を怠ると、古いプログラムが新しいシステムと衝突し、ブルースクリーンの原因になります。

特にグラフィックやチップセットのドライバーは、定期的に公式サイトから確認するのが安心です。

更新項目	推奨頻度
Windows Update	自動更新を有効化
グラフィックドライバー	月1回の確認
チップセットドライバー	半年に1回程度

PC内部の掃除と温度対策

内部に埃がたまると、熱がこもりやすくなりエラーを引き起こします。

特にファンやヒートシンクの清掃は重要です。

定期的にエアダスターなどで掃除し、熱暴走を防止しましょう。

箇所	掃除頻度
冷却ファン	3か月に1回
CPU・GPU周辺	半年に1回
通気口・排気口	毎月確認

バックアップを習慣化する

どんなに気をつけても、予期せぬトラブルは発生します。

そのため、定期的にデータのバックアップを取る習慣をつけておくことが最も重要です。

クラウドストレージや外付けHDDを活用し、重要データを二重保存しておきましょう。

方法	特徴
クラウド（OneDrive・Google Driveなど）	自動同期・災害対策にも有効
外付けHDD	大容量データの保存に最適
NAS（ネットワークストレージ）	家庭内LANで共有可能

まとめ：焦らず一歩ずつ原因を潰していこう

「Your device ran into a problem and needs to restart.」というエラーは、突然現れて私たちを驚かせます。

しかし、その多くは冷静に対応すれば回復できるトラブルです。

この章では、ここまで紹介したポイントを整理して、今後のトラブル防止にも役立つ考え方をまとめます。

段階	対処内容	目的
初期対処	強制シャットダウン・放電・周辺機器の確認	一時的なエラー解消
セーフモード修復	ドライバー更新・SFC/DSIM修復・復元	システムの安定化
最終手段	BIOSリセット・再インストール・修理依頼	ハードウェア起因の問題解決