Windows 11カメラの写真保存先を変更する方法｜安全・確実な設定手順とトラブル対策

「Windows 11で撮った写真がどこに保存されたかわからない」「Cドライブがいっぱいで動画が撮れない」──そんな悩みを抱えていませんか？

本記事では、Windows 11標準「カメラ」アプリの写真・動画の保存先を、安全かつ確実に変更する方法を徹底解説します。

初心者でも迷わないように、設定アプリを使った基本手順から、過去データの移動、OneDriveとの関係、トラブル解決法までを図解レベルで詳しく紹介。

さらに、AI時代に備えたフォルダ整理術や、Windows Copilotを活用した検索性アップのコツも収録。

この記事を読めば、「どこに保存されたかわからない」問題とは今日でサヨナラできます。

あなたのPCをストレスゼロで使いこなすための、完全ロードマップとしてお役立てください。

Windows 11のカメラアプリとは？基本機能と保存の仕組み
保存先を変更する前に知っておきたい3つのリスク
【推奨】設定アプリで「新しい写真と動画の保存先」を変更する手順
【応用】過去の写真もまとめて移動する方法（カメラロールの移動）
OneDriveとの関係と「勝手な同期」を防ぐ方法
Windows 11カメラアプリの便利機能まとめ
保存や撮影でトラブルが起きたときの対処法
AI時代の画像整理術：Windows Copilotを活かすデータ管理
まとめ：保存先の最適化でストレスゼロのPCライフを

Windows 11のカメラアプリとは？基本機能と保存の仕組み

まず最初に、Windows 11に標準搭載されている「カメラ」アプリについて理解しておきましょう。

この章では、アプリの基本的な使い方と、写真・動画がどこに保存されるのかを丁寧に解説します。

標準カメラアプリでできること

Windows 11のカメラアプリは、写真撮影・動画撮影・QRコード読み取りなど、スマホカメラに近い機能を備えた便利ツールです。

スタートメニューから「カメラ」と検索して開くだけで、すぐに使い始めることができます。

撮影モードを切り替えたり、明るさやHDRを調整することで、室内や逆光でもきれいに撮影できます。

最近では、Web会議や授業録画、商品撮影など、仕事でもこのアプリを活用する人が増えています。

主な機能	説明
写真撮影	ワンクリックで静止画を保存。タイマー撮影にも対応。
動画撮影	フルHDや4K動画の撮影が可能。音声も自動で録音。
QRコードスキャン	設定をオンにすると、コードを読み取ってURLを自動表示。
プロモード	露出・フォーカス・ホワイトバランスを手動調整可能。

「カメラロール」とはどんなフォルダ？

撮影した写真や動画は、特定のフォルダに自動的に保存されます。

この保存場所が「カメラロール（Camera Roll）」と呼ばれるフォルダです。

カメラロールとは、カメラアプリ専用の保存場所として用意されたフォルダで、スマートフォンの「写真」アプリに相当します。

Windowsでは、以下のようなパスに保存されるのが初期設定です。

C:\Users\（ユーザー名）\Pictures\Camera Roll

つまり「ピクチャ」フォルダの中に、自動で作られる仕組みになっています。

項目	内容
英語表記	Camera Roll
日本語表示	カメラロール
初期保存場所	Cドライブ＞ユーザー＞ピクチャ＞カメラロール
対象データ	写真（JPG）・動画（MP4）

写真・動画が保存される初期場所を確認する手順

「本当にこの場所に保存されているの？」と不安な方は、次の手順で確認できます。

1. エクスプローラーを開く（ショートカットは「Windowsキー + E」）。

2. 左メニューの「ピクチャ」をクリック。

3. 中に「カメラロール」というフォルダがあれば、そこが現在の保存先です。

もし見つからない場合は、カメラアプリで1枚撮影してからもう一度確認してみましょう。

ここで確認できたフォルダが、今後の設定変更で移動・変更の対象になります。

この時点で現状を正しく理解しておくことが、後のトラブル防止につながります。

保存先を変更する前に知っておきたい3つのリスク

保存先を変更する前に、まずは「なぜ保存場所を変える必要があるのか」を理解しておきましょう。

実は、初期設定のまま「Cドライブ」に写真や動画を保存し続けると、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。

この章では、特に注意すべき3つのリスクを紹介します。

Cドライブの容量不足が引き起こすトラブル

Windows 11のシステムやアプリはすべてCドライブにインストールされています。

そのため、ここに写真や動画などの大容量ファイルを保存しすぎると、空き容量が減って動作が重くなることがあります。

SSDは仕組み上、空き容量が少なくなると書き込み速度が落ちる性質を持っています。

つまり、写真を保存するだけでなく、PC全体の動作にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

現象	原因	結果
アプリの起動が遅くなる	Cドライブの空き容量不足	SSDの書き込み速度が低下
更新プログラムが失敗する	Windows Updateの領域不足	セキュリティリスクが高まる
ファイルの保存エラー	システムの一時領域不足	データ破損や保存失敗が発生

Cドライブを圧迫しないことは、PCの健康を守る第一歩です。

データ消失を防ぐためのバックアップの考え方

もしWindowsが不調になり、初期化（リカバリ）を行うと、Cドライブ内のデータはすべて消去されます。

そのため、重要な写真や動画をCドライブに置いておくのは非常にリスキーです。

システム（OS）とデータを同じドライブに保存してはいけないというのは、データ管理の基本中の基本です。

理想的には、撮影データはDドライブや外付けHDD、またはSDカードに保存し、Cドライブは「動作専用」として使い分けましょう。

保存場所	特徴	おすすめ度
Cドライブ	OSとアプリ用。容量制限あり。	★☆☆
Dドライブ	内部ストレージで安定。容量も十分。	★★★
外付けHDD/SSD	大容量で持ち運び可能。	★★★
クラウド（OneDriveなど）	ネット経由で共有できる。	★★☆

パフォーマンスと安全性を両立する保存戦略

容量不足を防ぐだけでなく、データを「どこに」「どう保存するか」を設計することが大切です。

例えば、作業中の動画データはDドライブに、思い出の写真は外付けHDDに、そして重要なファイルはクラウドにバックアップしておくと安心です。

このように保存先を分けることで、トラブル時にも復旧が容易になります。

保存場所を変える目的は「容量の節約」だけでなく、「データを安全に守る」ことでもあるのです。

目的	おすすめ保存先	理由
写真・動画の一時保存	Dドライブ	速度が速く安定性が高い
長期保管	外付けHDD/SSD	容量が大きくコスパが良い
共有・バックアップ	クラウド	万一の故障にも備えられる

この考え方を理解してから保存先を変更すれば、後で困ることはほとんどありません。

まずはリスクを知ることが、最も安全な設定変更への第一歩です。

【推奨】設定アプリで「新しい写真と動画の保存先」を変更する手順

ここからはいよいよ、実際に保存先を変更する方法を解説します。

最も安全で確実なのが、Windows 11公式の「設定アプリ」を使う方法です。

この手順では、システムに負担をかけず、これから撮影する新しいデータだけを別ドライブに自動保存できます。

保存先変更のメリットと注意点

設定アプリから変更すると、Windowsが自動的に新しい保存ルールを適用してくれます。

そのため、難しい操作をせずに、次回以降の撮影データを安全に別ドライブへ保存できるのです。

ただし、すでに保存済みの古い写真や動画は移動されない点に注意しましょう。

特徴	内容
対象	これから撮影する新しい写真・動画
反映方法	「適用」ボタンを押すと自動で反映
システム影響	レジストリ変更なし。安全性が高い
推奨ユーザー	PC初心者〜中級者

設定アプリから保存先を変更する具体的な手順

それでは、実際の画面操作を見ていきましょう。

以下の手順は、どんなPCでも共通です。

1. スタートボタンを右クリックして「設定」を開く。

2. 左のメニューで「システム」を選択し、右側の「ストレージ」をクリック。

3. 下にスクロールして「ストレージの詳細設定」を開く。

4. 一覧の中から「新しいコンテンツの保存先」を選ぶ。

5. 「新しい写真とビデオの保存先」という項目を探す。

6. プルダウンメニューをクリックし、希望する保存先ドライブ（例：Dドライブ、SDカード、外付けSSDなど）を選択。

7. 最後に右側の「適用」ボタンをクリックして完了。

これで次回から、撮影データが指定したドライブ内の「Camera Roll」フォルダに自動保存されるようになります。

項目	設定場所
設定アプリ	システム＞ストレージ＞詳細設定
対象設定	新しいコンテンツの保存先
変更項目	写真とビデオの保存先
保存パス例	D:\Users\（ユーザー名）\Camera Roll

SDカード・外付けHDDを使う際の注意点（フォーマット形式など）

保存先にSDカードや外付けHDDを指定する場合は、フォーマット形式にも注意が必要です。

例えば、FAT32形式のままだと、4GB以上の動画を保存できない制限があります。

そのため、できれば「exFAT」または「NTFS」形式にフォーマットしておくのが安心です。

また、カードやHDDの接続が外れたまま撮影すると、データがCドライブに戻ってしまうことがあります。

撮影前には、保存先ドライブがきちんと認識されているかを必ず確認しましょう。

ドライブ形式	特徴	推奨度
FAT32	古い規格。4GB制限あり。	★☆☆
exFAT	最新規格。大容量データ対応。	★★★
NTFS	Windows向け最適形式。	★★★

この設定が完了すれば、もう「Cドライブがいっぱいで保存できない…」と焦る必要はありません。

たった1分の設定で、PCの動作が軽くなり、データ管理の安心感も格段にアップします。

【応用】過去の写真もまとめて移動する方法（カメラロールの移動）

「これからの写真だけでなく、今まで撮ったデータも一緒に移動したい」という方も多いですよね。

そんなときに便利なのが、カメラアプリの保存フォルダそのものを移動させる方法です。

この章では、Windowsの設定を活用して、既存データを安全に別ドライブへお引越しする手順を紹介します。

フォルダの場所を変更する前の準備

まず、移動先のドライブ（DドライブやSDカードなど）にフォルダを用意しておきましょう。

エクスプローラーで開き、「Pictures」や「Camera Roll」というフォルダを新規作成しておくと、後の手順がスムーズになります。

また、フォルダ名は英数字（例：Camera_Roll）で統一すると、システム認識トラブルを防ぎやすくなります。

準備項目	内容
移動先フォルダ	D:\Pictures\Camera Roll などを作成
確認ポイント	保存先ドライブが正しく認識されている
推奨フォーマット	exFAT または NTFS

事前準備をしておくことで、フォルダ移動中のエラー発生率を大幅に下げられます。

プロパティの「場所」タブを使った正しい移動手順

次に、Windowsが正式に提供している「場所の変更」機能を使って、フォルダを安全に移動します。

これは手動でコピーするよりも、リンク切れや保存先の重複が起こりにくい方法です。

1. エクスプローラーを開き、「ピクチャ」フォルダ内の「カメラロール」を探す。

2. 「カメラロール」を右クリックし、「プロパティ」を選択。

3. 表示されたウィンドウで「場所」タブをクリック。

4. 「移動(M)…」ボタンを押し、先ほど作成した移動先フォルダを選ぶ。

5. 「フォルダーの選択」をクリックしたあと、「適用」または「OK」を押す。

6. 「元の場所のすべてのファイルを新しい場所に移動しますか？」と聞かれたら、「はい」を選択。

これで、写真や動画ファイルを含むカメラロール全体が、指定したドライブに自動で移動します。

ここで「いいえ」を選んでしまうと、リンク設定だけが変わり、中身が残るトラブルになるので注意してください。

操作ステップ	目的
右クリック → プロパティ	フォルダ設定画面を開く
「場所」タブを開く	保存先変更機能を利用する
「移動」ボタン → 新フォルダ選択	安全にデータを移動する
「はい」で確定	旧データごと新しい場所へ移行

保存先変更とフォルダ移動の違いを比較表で理解

ここまで説明した「設定からの変更」と「フォルダ移動」は、目的や効果が少し異なります。

自分の用途に合った方法を選ぶために、両者の違いを整理しておきましょう。

項目	設定アプリから変更	カメラロールを移動
対象データ	今後の新しい撮影分のみ	過去データも含むすべて
難易度	低（初心者向け）	中（慎重な操作が必要）
安全性	非常に高い	リンク設定ミスに注意
効果	少しずつCドライブを軽くする	すぐに空き容量が増える
おすすめユーザー	手軽に設定を変えたい人	容量不足で急ぎたい人

フォルダごと移動すれば、過去も未来も含めて保存場所を一本化できるため、管理が圧倒的にラクになります。

OneDriveとの関係と「勝手な同期」を防ぐ方法

Windows 11でカメラアプリを使っていると、「あれ？撮った写真が勝手にクラウドに上がってる…？」と驚くことがあります。

これは、OneDriveというクラウドサービスが自動的に「ピクチャ」フォルダをバックアップしているためです。

便利な機能ではありますが、容量制限やプライバシーの面から注意が必要です。

OneDriveが写真をクラウドにアップロードする仕組み

Windowsを初期設定した際に「OneDriveのバックアップを有効にしますか？」という質問が表示されます。

ここで「はい」を選ぶと、ピクチャ・ドキュメント・デスクトップなどのフォルダが自動的にクラウドと同期される仕組みです。

そのため、カメラロールもOneDrive配下に移動し、写真を撮るたびにクラウドへ転送されるようになります。

フォルダ	同期先	影響
ピクチャ	OneDrive\Pictures	自動でクラウドにアップロード
カメラロール	OneDrive\Pictures\Camera Roll	写真を撮るたびにクラウド更新
デスクトップ	OneDrive\Desktop	PC間で共有可能

無料版のOneDriveは5GBしか使えないため、写真を大量に撮るとすぐ容量オーバーになります。

ピクチャフォルダの同期を解除する具体的手順

「写真はPCの中だけで管理したい」「勝手にクラウドへ行くのは困る」という場合は、同期設定を解除しましょう。

この手順を行っても、写真データは削除されず、クラウドとの連携が止まるだけです。

1. 画面右下のタスクバーにある雲のアイコン（OneDrive）をクリック。

2. 右上の歯車マーク（設定）をクリックして、「設定」を開く。

3. 左メニューの「同期とバックアップ」→「バックアップを管理」を選択。

4. 「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」が表示されるので、「ピクチャ」のスイッチをオフにする。

5. 「バックアップを停止しますか？」と出たら、「バックアップを停止」をクリック。

手順	操作内容
1	OneDriveアイコンをクリック
2	設定＞同期とバックアップを開く
3	「ピクチャ」をオフに切り替える
4	確認メッセージで「停止」を選択

この操作で、OneDriveがピクチャフォルダを監視しなくなるため、撮影データはPC内にのみ保存されます。

クラウドを活かす最適なデータ管理法

OneDriveを完全に無効化するのではなく、「使い分ける」という考え方もおすすめです。

たとえば、仕事のスクリーンショットや共有資料はOneDriveに保存し、個人の写真や動画はローカルドライブに分けることで、容量と安全性のバランスを取れます。

データ種別	おすすめ保存先	理由
仕事用ドキュメント	OneDrive	他PCやスマホからアクセス可能
プライベート写真・動画	Dドライブや外付けHDD	容量制限がなく安全
重要ファイルのバックアップ	クラウド＋外付けHDDの併用	二重保存でデータ消失を防ぐ

クラウドを「便利な補助ツール」として賢く使うのが、Windows 11時代の新しいデータ管理スタイルです。

Windows 11カメラアプリの便利機能まとめ

保存設定が整ったら、次はカメラアプリをもっと快適に使いこなしてみましょう。

実はWindows 11のカメラアプリには、あまり知られていない便利機能がたくさん隠されています。

この章では、撮影品質を上げるための「プロモード」から、意外な時短技までを紹介します。

プロモードやHDRの使い方

カメラアプリには、撮影設定を細かく調整できる「プロモード」があります。

明るさ（露出）・ピント（フォーカス）・ホワイトバランスを手動で操作できるため、光の加減が難しい場面でも自然な仕上がりにできます。

さらに、「HDR（ハイダイナミックレンジ）」機能をオンにすれば、明るい部分と暗い部分をバランスよく補正し、白飛びや黒つぶれを防げます。

設定項目	機能の説明
露出補正	写真全体の明るさを調整
フォーカス	ピントを自分で合わせる
ホワイトバランス	光の色味を自然に調整
HDR	明暗差を自動補正して高画質化

プロモードを活用すれば、ノートPCでも一眼レフのような自然な描写が可能になります。

QRコードスキャンなど隠れ機能の紹介

Windows 11のカメラアプリは、実はQRコードやバーコードを読み取る機能も備えています。

設定メニューの「QRコードスキャン」をオンにしておけば、カメラをかざすだけでURLや商品情報を瞬時に認識します。

例えば、画面に表示されたQRコードを別のスマホで読み取る必要がなく、PCカメラでそのまま開けるのは便利です。

機能	使い方	メリット
QRコードスキャン	カメラをコードに向けるだけ	すぐにURLやアプリを開ける
バーコード読み取り	製品ラベルをカメラで撮影	価格比較サイトなどに素早くアクセス
書類スキャン	A4書類を平らに撮影	簡易スキャナーとして代用可能

特に書類スキャンは、在宅ワーク中に「署名した書類をPDFで送りたい」ときに重宝します。

動画画質やフリッカー低減設定の最適化

動画撮影の際は、画質設定を見直すだけで印象が大きく変わります。

設定メニューの「ビデオ品質」で、解像度やフレームレートを調整できます。

標準では1080p・30fpsに設定されていますが、より滑らかな映像を求めるなら「1080p・60fps」や「4K」を選びましょう。

また、蛍光灯の下でちらつきが出る場合は、「フリッカー低減」を50Hz（東日本）または60Hz（西日本）に設定してください。

設定項目	推奨値	説明
ビデオ品質	1080p 60fps	滑らかで高画質な動画撮影
写真品質	最大解像度	画質を優先して撮影
フリッカー低減	50Hzまたは60Hz	蛍光灯のちらつきを防止

設定を見直すだけで、Zoom会議の映像や商品撮影のクオリティが劇的に上がります。

保存や撮影でトラブルが起きたときの対処法

「設定を変えたのに保存されない」「カメラが起動しない」など、トラブルが起きることもあります。

でも大丈夫です。多くの問題は原因を一つずつ確認すれば、すぐに解決できます。

この章では、よくある症状別に対処方法をまとめました。

カメラが起動しない・映らない場合

カメラが真っ暗なまま動かない場合、まずは物理的なスイッチやキーボードの機能キーを確認してみましょう。

最近のノートPCでは、プライバシー保護のためにカメラを物理的に遮断するスライドカバーが付いていることがあります。

また、「F8」や「F10」キーにカメラマークがある場合は、誤って無効化している可能性もあります。

原因	確認項目	対処法
物理シャッターが閉じている	カメラレンズ横のスイッチを確認	スライドを開く
機能キーで無効化	キーボードのF8またはF10を確認	もう一度押して有効に戻す
ウイルス対策ソフトのブロック	セキュリティ設定を確認	「カメラ保護」を一時的にオフにする

意外と多いのが「物理シャッター閉じっぱなし」問題。まずはそこから確認しましょう。

保存できない・エラーが出る場合の原因と解決策

保存先を変えたのにエラーが出る場合は、ドライブやカードの状態を確認します。

SDカードのロックスイッチや接続不良、ファイル形式の違いが原因のことが多いです。

原因	確認ポイント	解決策
書き込み禁止スイッチ	SDカード側面のツメが「Lock」になっていないか	スイッチを解除して再接続
接続不良	外付けHDDやカードリーダーが認識されているか	ケーブルを抜き差し、電源を確認
フォーマット形式	FAT32で4GB以上の動画を保存しようとしていないか	exFATまたはNTFSで再フォーマット（※データ要バックアップ）

保存先が正しく設定されていても、メディア自体が原因の場合があります。

トラブルのたびに設定を変える前に、まずハードウェア側をチェックしましょう。

プライバシー設定・権限エラーの見直しポイント

Windows 11には、アプリごとにカメラアクセスを管理する機能があります。

ここがオフになっていると、どんなに設定を正しくしても撮影できません。

1. 設定アプリを開く。

2. 「プライバシーとセキュリティ」→「カメラ」をクリック。

3. 「カメラへのアクセスを許可する」がオンになっているか確認。

4. 「アプリにカメラのアクセスを許可する」で「カメラ」アプリがオンになっているか確認。

項目	設定場所	内容
カメラ全体のアクセス	プライバシー設定	オンにする
アプリごとの権限	カメラ＞許可アプリ一覧	「カメラ」アプリをオン
保存エラー	保存先フォルダの権限	セキュリティタブで「書き込み権限」を確認

アクセス権限の設定は「アプリの鍵」。開けないとカメラは動きません。

特に企業PCや学校PCでは、管理者が制限しているケースもあるため、その場合はIT担当者に相談しましょう。

AI時代の画像整理術：Windows Copilotを活かすデータ管理

最後に、これからの時代に必須となる「AIを前提とした画像整理術」について見ていきましょう。

Windows 11には「Copilot（コパイロット）」というAIアシスタントが標準搭載されています。

このAIを活用するには、ただ撮るだけでなく、データを「AIが理解しやすい形」に整理しておくことが重要です。

AIが見つけやすいフォルダ構成とは

AIは、人間のように「なんとなく」では探せません。

明確なルールに基づいたフォルダ名・階層構造を作っておくと、AI検索の精度が格段に上がります。

例えば、「カメラロール」フォルダの中を、年別・イベント別に整理しておくと、AIは簡単に「いつ」「どこで」「何を撮ったか」を把握できます。

フォルダ構成例	目的
Camera Roll\2025_Family\OkinawaTrip	旅行写真を年・イベント別に管理
Camera Roll\2025_Work\ProjectX	仕事用素材をプロジェクト単位で整理
Camera Roll\2024_Misc	分類できない写真を一時保管

フォルダ構造を整えることは、AIへの“地図”を渡すようなものです。

ファイル名を「資産化」する命名ルール

写真のファイル名も、AI検索においては大切な要素です。

デフォルトのままだと「WIN_20251201_110000.jpg」のように無機質で意味が分かりにくいですよね。

そこで、撮影内容や目的を短く付け足すルールを作っておきましょう。

ファイル名の例	意味
20251201_Family_Okinawa_Beach.jpg	家族旅行の沖縄ビーチ写真
20251115_Work_Interview_Tokyo.jpg	仕事でのインタビュー記録
20251001_Event_SchoolFestival.mp4	学校祭の動画記録

AIは「Okinawa」や「Interview」といった単語をキーワードとして認識します。

そのため、自然言語でファイルを探したり、自動分類させるときに大きな助けになります。

つまり、ファイル名を工夫するだけで“検索結果の精度”が上がるのです。

AI検索時代に備えたローカル整理術

今後、AIがファイルを検索・分類するのが当たり前の時代になります。

そのときに必要なのは、データを「構造化」しておくことです。

構造化とは、フォルダ・ファイル名・タグなどを一貫したルールで整理することを指します。

たとえば、イベント名の前に年号を付ける、仕事とプライベートを別階層に分けるなどが効果的です。

整理項目	実践例	効果
年＋カテゴリ構造	2025_Work、2025_Family	AIが時系列で分類しやすくなる
命名統一	YYYYMMDD_用途_内容.jpg	人間にもAIにも分かりやすい
不要データの削除	重複・ブレ写真を定期的に整理	検索スピードが上がる

AIは「整頓されたデータ」が大好物です。フォルダを整えることで、あなたのPCはもっと賢くなります。

こうした整理を一度しておけば、将来的にCopilotや他のAIアシスタントが、あなたの写真ライブラリを瞬時に検索・整理してくれるようになります。

まとめ：保存先の最適化でストレスゼロのPCライフを

ここまで、Windows 11のカメラアプリの保存先を変更する方法から、データ整理・AI時代の活用までを解説してきました。

最後に、この記事で押さえておきたい重要ポイントをおさらいしておきましょう。

この記事で学んだ重要ポイントのおさらい

カメラアプリの保存先を正しく設定することは、PCの快適さを保つうえで欠かせません。

初期設定のままCドライブに保存していると、動作の遅延やデータ消失のリスクが高まります。

安全・効率的な管理を実現するためには、次の3点を意識しましょう。

Cドライブの容量を圧迫しないように、DドライブやSDカードへ保存先を変更する。
過去のデータも含めて移動する場合は、「カメラロール」フォルダをプロパティから移動する。
OneDriveの自動同期をオフにして、クラウドとの干渉を防ぐ。

目的	操作方法	結果
新しい写真を別ドライブに保存	設定アプリ＞ストレージ＞新しいコンテンツの保存先	自動でDドライブなどに保存
既存のデータを移動	カメラロールのプロパティ＞「場所」タブから移動	過去データもまとめてお引越し
クラウド同期を制御	OneDrive設定＞同期の管理	不要なアップロードを防止

保存先の最適化は、パソコンの健康診断のようなものです。

定期的に見直すことで、トラブルを未然に防ぎ、PCの寿命を延ばすことができます。

今すぐやるべき設定チェックリスト

最後に、今日からすぐに実践できるチェックリストを紹介します。

この記事を読み終えた今こそ、設定を整えて「容量不足の不安」から解放されましょう。

チェック項目	完了
保存先をDドライブやSDカードに変更した	□
過去のカメラロールを新しい場所に移動した	□
OneDriveの自動バックアップをオフにした	□
撮影データを年別・イベント別に整理した	□
ファイル名をルール化して管理している	□