「スクリーンショットを2枚並べたい」「作業手順を説明するために縦に画像を連結したい」──そんなとき、わざわざ高機能な画像編集ソフトをインストールしていませんか？
実は、Windows 11に標準搭載されている「ペイント」だけで、複数の画像を簡単に結合できるんです。
この記事では、ペイントを使って画像を「横並び」「縦連結」「田の字（2×2）」で整理する方法を、初心者にもわかりやすくステップ形式で解説します。
さらに、印刷レイアウトの設定やトラブル解消法、新しいペイントのレイヤー機能まで徹底紹介。
ソフトの追加なしで、美しく見やすい結合画像を作りたい人にぴったりの完全保存版ガイドです。
Windows 11の「ペイント」で画像を並べて結合できるって本当？
まず最初に気になるのが、「Windows 11に標準で入っているペイントで、本当に複数の画像を並べて結合できるの？」という点ですよね。
結論から言うとはい、可能です。しかも、特別なソフトをインストールする必要はありません。
ここでは、なぜペイントが画像の結合に向いているのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
ペイントの基本機能と結合に使える理由
ペイントは、Windows 11に最初から入っている標準の画像編集アプリです。
一見シンプルですが、実は「画像をコピーして貼り付ける」「位置をドラッグして調整する」といった、結合に必要な機能がすべて揃っています。
特にWindows 11版では、従来よりも操作感が大幅にアップデートされています。
たとえば「ファイルからインポート」で画像を読み込めば、別レイヤーとして扱われるので、位置の調整が以前よりもスムーズになりました。
また、キャンバス（作業スペース）のサイズを自由に変更できるため、複数の画像を横や縦に並べることも簡単です。
| ペイントでできること | 用途 |
|---|---|
| コピー＆ペースト | 画像を貼り付けて結合 |
| サイズ変更 | キャンバスを画像数に合わせて拡大・縮小 |
| 矢印キーで微調整 | 隙間なく配置 |
| PNG保存 | 画質を保ったまま保存 |
「ただ並べたいだけ」なら、ペイントで十分。というのが多くのユーザーの共通意見なんです。
他の画像編集ソフトと比べたときの強み
PhotoshopやGIMPのような高機能ソフトは確かに便利ですが、「数枚の画像を並べたいだけ」の場合はオーバースペックです。
それに対してペイントは、余計な設定なしでサッと開いて、すぐ作業を始められるのが最大の魅力。
操作も直感的で、ショートカットキーを使えば数分で結合が完了します。
つまり、スピードとシンプルさを重視するならペイントが最適なんです。
| 比較項目 | ペイント | 高機能ソフト（例：GIMP） |
|---|---|---|
| 起動速度 | ◎（すぐ開ける） | △（やや遅い） |
| 操作の手軽さ | ◎（ドラッグ中心） | △（ツール選択が必要） |
| レイヤー機能 | 〇（簡易版あり） | ◎（完全対応） |
| 透明画像の扱い | ×（非対応） | ◎（対応） |
つまり、写真やスクリーンショットを「とりあえず並べたい」だけなら、ペイントが最も手早くて現実的な方法なんです。
作業前に必ずやるべき「キャンバスサイズ」の準備
ペイントで画像を並べて結合する前に、最初にやっておくべき重要な準備があります。
それが「キャンバスサイズを正しく設定すること」です。
このステップを省くと、貼り付けた画像が切れたり、余白が多くなったりと、仕上がりに大きな差が出てしまいます。
キャンバスサイズを決める理由
ペイントの作業イメージは、白い「画用紙」の上に画像を貼っていくようなものです。
この画用紙のサイズ（キャンバスサイズ）を最初に正しく設定しないと、画像が途中で切れたり、余白だらけになってしまうんです。
つまり、最初に「完成後の全体サイズ」を計算してから作業することが、成功のカギなんです。
| 設定を間違えた場合 | 起こるトラブル |
|---|---|
| キャンバスが小さい | 画像が途中で切れてしまう |
| キャンバスが大きすぎる | 不要な余白が残ってしまう |
画像のサイズを確認する手順
まずは、並べたい画像の「幅」と「高さ」をピクセル単位で確認しましょう。
これが分からないと、キャンバスの大きさを決められません。
- エクスプローラーで画像ファイルを選択する
- 右クリックして「プロパティ」を開く
- 「詳細」タブの中に「幅」「高さ」が表示される
この数値をすべてメモしておけば、後で計算が楽になります。
縦・横・田の字に並べるときの計算方法
ペイントでは、画像の並べ方によってキャンバスサイズの求め方が変わります。
| 並べ方 | 幅（横サイズ） | 高さ（縦サイズ） |
|---|---|---|
| 横に並べる | 全画像の幅の合計 | 最も高い画像の高さ |
| 縦に並べる | 最も幅が広い画像 | 全画像の高さの合計 |
| 田の字（2×2） | 左列＋右列の幅 | 上段＋下段の高さ |
例えば、横並びで「800×600」と「700×650」の画像を結合する場合、キャンバスは「幅1500 × 高さ650ピクセル」となります。
このように、計算したサイズを最初に設定しておくと、後の作業が劇的にスムーズになります。
サイズを間違えたときのよくある失敗例
事前にサイズを計算しないまま作業を始めると、次のような失敗がよく起こります。
- 2枚目を貼り付けたらキャンバスが足りなかった
- 画像の高さがバラバラで揃わない
- 無駄な余白が大量にできた
こうした失敗を防ぐためには、最初にサイズを計算し、キャンバス設定から始めるのが鉄則です。
ペイントでの作業は、実は「準備が8割」なんですよ。
基本操作ガイド：2枚の画像を並べて結合する方法
ここからは、実際にペイントを使って2枚の画像を結合する手順を紹介します。
この記事では、横に並べる方法と縦に連結する方法の両方をステップごとに解説します。
一度やり方を覚えれば、次からは数分で作業できるようになります。
横に並べる手順（2枚結合）
まずは、最も一般的な「横並び」の手順から見ていきましょう。
- ペイントを起動し、「ファイル」→「プロパティ」を開く
- 事前に計算したキャンバスサイズ（例：幅1500 × 高さ650）を入力する
- 1枚目の画像をコピー（Ctrl + C）し、ペイントに貼り付ける（Ctrl + V）
- 画像をドラッグして左端にピッタリ配置
- 2枚目の画像を同様に貼り付け、右側に隙間なく並べる
もし位置合わせが難しいときは、矢印キー（←→↑↓）で1ピクセルずつ微調整できます。
| ショートカット | 操作内容 |
|---|---|
| Ctrl + V | 貼り付け |
| Ctrl + Z | やり直し |
| 矢印キー | 位置の微調整 |
最後に余白が残っている場合は、キャンバス右下の角をドラッグして画像サイズに合わせてトリミングしましょう。
縦に並べる手順（2枚連結）
次は、画像を上下に並べたいときの方法です。
- ペイントを起動し、「プロパティ」でキャンバスサイズを設定（例：幅800 × 高さ1100）
- 1枚目をコピーして、キャンバスの上端に貼り付ける
- 2枚目を貼り付け、1枚目のすぐ下にぴったり配置する
- 不要な余白をドラッグでカットし、「名前を付けて保存」
縦の連結でも、画像サイズが違う場合は位置がズレやすいので、先に同じ幅にリサイズしておくのが理想です。
画像の位置をきれいに合わせるコツ
マウス操作だけだと、1〜2ピクセルのズレが意外と気になります。
そんなときに便利なのが「ズーム」と「矢印キー」の併用です。
画面を200％程度に拡大して、矢印キーで微調整すれば、隙間ゼロの美しい仕上がりになります。
| 作業テクニック | ポイント |
|---|---|
| ズーム拡大 | 正確な位置合わせに便利 |
| 矢印キー | 1ピクセル単位で調整可能 |
| ドラッグ操作 | 大きく動かすときに使う |
焦らず丁寧に配置することが、きれいな結合画像を作る一番のコツです。
保存時に注意すべきファイル形式の違い
画像を保存するときは、形式によって画質や扱いやすさが変わります。
用途に応じて、適切な形式を選びましょう。
| 形式 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| PNG | 画質劣化なし（可逆圧縮） | スクリーンショット・資料画像 |
| JPEG | 保存のたびに画質が劣化 | 写真などの軽量化重視 |
特に文字や線を含む画像の場合は、必ずPNG形式を選ぶのがポイントです。
これで、2枚の画像を並べて結合する基本操作はマスターできましたね。
応用編：3枚以上の画像をまとめる＆田の字レイアウトを作る方法
2枚の画像結合に慣れたら、次は「3枚以上」や「田の字（2×2）」で並べる応用編に挑戦してみましょう。
やることは基本と同じですが、キャンバスサイズの計算だけ少し工夫が必要です。
3枚の画像を横に並べる
スクリーンショットや比較画像を3つ並べたい場合は、次の手順でOKです。
- それぞれの画像の「幅」と「高さ」を確認する
- 幅は3枚分を合計し、高さは最も高い画像に合わせる
- キャンバスを設定し、1枚ずつ左から順番に貼り付ける
- ズレがあれば矢印キーで微調整し、最後に余白をカット
例： 画像A（800×600）、画像B（700×650）、画像C（600×650）を並べる場合
➡ キャンバス幅：800＋700＋600＝2100px、高さ：650px
このように数値をあらかじめメモしておくと、後の作業がスムーズです。
3枚を縦に連結する
作業手順の説明画像など、縦に流れを見せたいときに便利です。
- 高さは3枚の合計、幅は最も広い画像のサイズに合わせる
- 上から順に1枚ずつ貼り付けて、上下の隙間をゼロに調整
- 全体を確認して、不要な余白をカット
コツ： 高さの合計値を正確に出しておくと、途中で足りなくなることがありません。
4枚の画像を「田の字（2×2）」に並べる
2行×2列で画像を並べたい場合は、少しだけ複雑になりますが、考え方はシンプルです。
| 並べる構成 | キャンバスの求め方 |
|---|---|
| 左上（A）＋右上（B）＋左下（C）＋右下（D） | 幅 ＝ 左列の最大幅＋右列の最大幅 高さ ＝ 上段の最大高＋下段の最大高 |
- キャンバスを計算して設定する
- 画像A（左上）を貼り付け
- 画像B（右上）をAの右隣に配置
- 画像C（左下）をAの下に配置
- 画像D（右下）をCの右隣に配置
並べた後、右下の角をドラッグしてキャンバスを画像にピッタリ合わせれば完成です。
作業効率を上げるちょっとした裏ワザ
- 画像を一度にペイントへドラッグ＆ドロップして順番に配置する
- 貼り付け直後に「Ctrl + Z（元に戻す）」で微調整しやすくする
- 作業途中で一度「PNG」で保存しておく（バックアップ用）
3枚以上の結合では、ちょっとした位置ズレが目立つこともあります。
そんなときは、ズーム表示で1ピクセル単位の調整を意識しましょう。
応用できるシーン例
- ブログの「ビフォー・アフター」比較
- アプリ操作のチュートリアル画像
- 商品や資料の比較一覧
どれも難しそうに見えて、実際はペイントだけで簡単にできます。
複数の画像を自在に並べられるようになると、資料作成のスピードが一気に上がります！
ペイントでよくある失敗とその解決策（トラブルシューティング）
ペイントはシンプルで便利なツールですが、実際に使ってみると「あれ？」とつまずく場面もあります。
ここでは、Windows 11のペイントで画像を並べるときに起こりがちな失敗と、その解決法をまとめました。
失敗①：画像がキャンバスからはみ出して切れてしまう
原因： キャンバスサイズが貼り付ける画像より小さい。
解決策：
- 画像を貼り付けた直後（点線で囲まれている状態）に、右下のハンドルをドラッグしてキャンバスを拡張する。
- もしくは「ファイル」→「プロパティ」から、キャンバスサイズを再設定する。
- Shiftキーを押しながら画像を縮小すれば、縦横比を保ったまま調整可能。
失敗②：画像のサイズがバラバラで揃わない
原因： 各画像の「幅」や「高さ」が異なり、並べたときに上下がズレる。
解決策：
- ペイント内の「サイズ変更」機能を使って、各画像を事前に同じサイズにリサイズしておく。
- または、別のアプリ（例：フォト、PhotoScape X）で統一してから結合作業に入る。
ポイントは「貼り付ける前にサイズを揃える」ことです。
失敗③：画像の間に隙間ができる・重なってしまう
原因： マウスでドラッグすると位置調整が難しく、微妙なズレが発生。
解決策：
- 配置の最終調整は矢印キーで行う。
- ズームを200％程度に拡大し、ピクセル単位で確認。
- 複数の画像を扱う場合は、レイヤーを使う（新しいペイントのみ対応）。
失敗④：保存したら画質が悪くなった
原因： JPEG形式で保存すると、圧縮により画質が劣化してしまう。
解決策：
- 「PNG形式」で保存する（可逆圧縮で画質劣化なし）。
- 特にスクリーンショットや文字入り画像ではPNGを選ぶのが鉄則。
| 形式 | 画質 | 特徴 |
|---|---|---|
| PNG | ◎ 劣化なし | 線や文字に強い |
| JPEG | △ 劣化あり | 写真向き、容量が軽い |
失敗⑤：透過（背景が透明）画像が黒や白に変わってしまう
原因： ペイントはアルファチャンネル（透明度情報）に非対応のため。
解決策：
- 透過画像を扱いたい場合は、PhotoScape XやCanvaなど、透明背景に対応したソフトを使用する。
- ペイントで透過画像を開くと自動的に背景が白または黒で塗りつぶされるため、上書き保存しないよう注意。
透過画像を使うときだけは、ペイントよりも他のフリーソフトを併用するのがおすすめです。
まとめ：トラブルを避ける3つのコツ
- 作業前にキャンバスサイズを必ず確認する
- 貼り付けた後は矢印キーで微調整
- 保存はPNG形式で！
この3つを意識するだけで、ペイントでの画像結合トラブルはほとんど防げます。
ペイントはシンプルですが、扱い方を理解すれば十分に実用的な画像編集ツールなんです。
ペイントとフリーソフトの比較：どちらが便利か？
ここまでで、Windows 11のペイントでも十分に画像を結合できることがわかりましたね。
ただし、作業の内容によってはフリーソフトのほうが向いているケースもあります。
この章では、ペイントと代表的なフリーソフトを比較して、あなたに合う選択を見つけましょう。
ペイントの強みと弱点
ペイントの最大の強みは「速さとシンプルさ」です。
ソフトを追加でインストールする必要がなく、起動も一瞬。思い立ったときにすぐ使えるのが魅力です。
ただし、透明画像（透過PNG）や精密な整列には不向きです。
| 項目 | ペイント | 評価 |
|---|---|---|
| インストール不要 | 標準搭載 | ◎ |
| 起動速度 | 非常に速い | ◎ |
| 操作の簡単さ | ドラッグ中心 | 〇 |
| 整列機能 | 手動操作 | △ |
| 透明画像の扱い | 非対応 | × |
| 保存形式の選択 | PNG・JPEGなど | ◎ |
代表的なフリーソフトと比較
ペイントの弱点を補ってくれるフリーソフトはいくつかあります。
特に人気の高い3つのツールを例に見ていきましょう。
| ソフト名 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| Canva | ブラウザで使えるデザインツール。自動整列が得意。 | きれいに画像を並べたいとき |
| PhotoScape X | 連結機能に特化。複数画像の自動配置が可能。 | 縦・横・田の字の大量結合 |
| GIMP | Photoshop級の編集が可能。レイヤーで透明処理も自在。 | 透過や重ね合わせをしたいとき |
比較まとめ
それぞれの特徴を整理すると、目的別の最適解が見えてきます。
| 目的 | 最適ツール | 理由 |
|---|---|---|
| 2〜3枚の画像を素早く結合したい | ペイント | 起動が速く、操作も簡単 |
| きれいに整列して資料を作りたい | Canva | 自動ガイドとテンプレートが豊富 |
| 大量の画像をまとめたい | PhotoScape X | 「連結」機能で一括処理が可能 |
| 透過や重ね処理をしたい | GIMP | レイヤーで自由自在に編集できる |
おすすめの使い分け方
- スピード重視ならペイント。
- 見た目重視ならCanva。
- 作業効率重視ならPhotoScape X。
- 高機能重視ならGIMP。
つまり、ペイントは「すぐ作りたいときの最短ルート」。
一方で、デザイン性や透明処理を求めるならフリーソフトの併用がベストです。
Windows標準機能で写真を並べて印刷する方法
画像を並べる目的が「印刷」なら、実はペイントよりも簡単な方法があります。
Windows 11には、複数の写真を自動でレイアウトして印刷できる便利な機能が標準で搭載されています。
この章では、ペイントを使わずに「写真を並べて印刷する」最も手軽な方法を紹介します。
エクスプローラーから直接印刷する方法
複数の画像を選んで右クリックするだけで、自動的に整列・印刷できます。
- 印刷したい写真のあるフォルダを開く。
- Ctrlキーを押しながら、印刷したい画像をクリックして複数選択。
- 選択した状態で右クリックし、「印刷」を選ぶ。
- 「画像の印刷」画面が開いたら、プリンターや用紙サイズを設定。
- 右側の一覧からレイアウトを選択（例：A4に4枚・A4に9枚など）。
- プレビューで配置を確認し、「印刷」をクリック。
これだけで、写真が自動的に均等配置されます。
手作業でサイズを合わせる必要もないので、非常に効率的です。
| 機能名 | 特徴 |
|---|---|
| 画像の印刷 | Windows標準の自動レイアウト印刷機能 |
| レイアウト選択 | 1ページに2〜35枚まで配置可能 |
| 余白設定 | 自動で用紙に合わせて調整 |
印刷レイアウトの選び方
右側に表示されるレイアウト一覧から、目的に応じて配置を選びましょう。
- A4に4枚： ちょっとした資料や手順書におすすめ。
- A4に9枚： サムネイル一覧やアルバム用。
- L判2枚： 写真を比較したいときに最適。
ペイントのように画像を結合する必要がないため、「印刷するだけ」が目的ならこの方法が最短です。
フォトアプリから印刷する方法
もうひとつのおすすめが、Windows 11標準の「フォト」アプリを使う方法です。
- フォトアプリを起動し、印刷したい画像を複数選択。
- 右上の「…（メニュー）」→「印刷」を選択。
- 「画像の印刷」画面が表示されるので、レイアウトや余白を指定。
エクスプローラー経由とほぼ同じ操作感で、プレビューを見ながら印刷できます。
画像を結合して1枚にするよりも、印刷の自由度が高いのが魅力です。
印刷と結合の違いを整理
| 目的 | おすすめ機能 | ポイント |
|---|---|---|
| 画像を1枚にまとめたい | ペイント | ファイルとして保存・共有に便利 |
| 並べて印刷したい | エクスプローラー or フォト | 自動で整列して印刷可能 |
まとめると、「結合＝ペイント」・「印刷＝Windows標準機能」が最も効率的な使い分けです。
作業目的に合わせて使い分けるだけで、無駄な操作がグッと減ります。
新しいペイントの進化と便利機能（Windows 11版）
Windows 11では、ペイントアプリが大幅にアップデートされました。
昔のシンプルなイメージとは違い、現在のペイントは「軽量だけど多機能」なツールに進化しています。
ここでは、特に画像の結合や編集に役立つ新機能を紹介します。
レイヤー機能の追加
ペイントに待望のレイヤー機能が登場しました。
レイヤーとは、画像や文字をそれぞれ独立した「透明なシート」に分けて管理できる仕組みです。
これにより、貼り付けた画像を後から動かしたり、順番を変えたりすることが可能になりました。
| 旧ペイント | 新ペイント（Windows 11） |
|---|---|
| 貼り付けると背景と一体化 | 別レイヤーとして管理できる |
| 後から位置調整不可 | 自由に移動・編集可能 |
レイヤーパネルは右側に表示され、画像をドラッグするだけで順序を入れ替えられます。
「貼り付け後に位置を動かせない」という従来の不満が、これで一気に解消されました。
背景の削除機能
もうひとつ注目の機能が、AIによる「背景削除」です。
上部メニューの「背景の削除」をクリックすると、AIが人物や物体を自動で認識して、背景をワンクリックで消してくれます。
これまで外部ツールが必要だった処理が、ペイントだけで完結します。
ただし注意： ペイント自体は透過処理に完全対応していないため、削除後の背景は白または黒で塗りつぶされることがあります。
透明な背景を維持したい場合は、GIMPやCanvaなどの透過対応ツールと組み合わせるのがベストです。
インポート機能の強化
Windows 11版では、画像の読み込み方法も改善されています。
従来の「貼り付け（Ctrl+V）」に加えて、「ファイルからインポート」が追加されました。
この方法で画像を追加すると、自動的に新しいレイヤーとして扱われ、自由な位置調整が可能になります。
| 操作 | 動作内容 |
|---|---|
| Ctrl + V（貼り付け） | 従来通りの単純貼り付け |
| ファイル → インポート | 新規レイヤーとして画像追加 |
インポート機能を使えば、複数の画像を自由に重ねたり並べたりできるため、結合作業がさらにスムーズになります。
デザインの刷新とUIの改良
見た目も大きく変わりました。
角丸ウィンドウやモダンなアイコンデザインで、操作がより直感的になっています。
リボンメニューの配置も整理され、「画像」「ツール」「レイヤー」が分かりやすく分類されました。
従来の「どこを押せばいいのかわからない」感覚がなくなり、初心者でも迷わず操作できます。
新しいペイントで結合がもっと快適に
これらの新機能を組み合わせることで、従来の「貼り付けて動かせない」という制約がなくなりました。
複数の画像を並べて結合する作業が、直感的なドラッグ＆ドロップ操作だけで完成します。
| 進化ポイント | 実現できること |
|---|---|
| レイヤー機能 | 後から画像の位置を修正できる |
| 背景削除 | 余計な背景をワンクリックで削除 |
| インポート | 複数の画像を自由に追加・調整 |
つまり、今のペイントは「ちょっとした編集なら十分すぎる」レベルに進化しています。
高機能なフリーソフトを使う前に、まずは新しいペイントを試してみる価値があります。
まとめ
ここまで、Windows 11の「ペイント」を使って複数の画像を並べて結合する方法を、ステップごとに解説してきました。
最後に、この記事の重要ポイントをおさらいしましょう。
ペイントで画像を結合する基本の流れ
- 作業前に「キャンバスサイズ」を正確に計算しておく。
- 画像を1枚ずつコピー＆ペーストして配置。
- 位置の微調整はマウスではなく矢印キーで行う。
- 余白をトリミングして仕上げる。
- 保存形式はPNGを選ぶ（画質劣化を防ぐ）。
たったこれだけで、誰でも簡単にきれいな結合画像を作れます。
覚えておくと便利な応用テクニック
| 目的 | おすすめの機能・方法 |
|---|---|
| 3枚以上を結合したい | キャンバスサイズを事前計算して順に貼り付け |
| 田の字（2×2）に配置したい | 上下・左右の最大幅・高さを合計して設定 |
| 透過や重ね処理をしたい | GIMPやCanvaなどのフリーソフトを使用 |
| 印刷目的で並べたい | エクスプローラーの「印刷」機能を利用 |
ペイントは「最短で成果を出せるツール」
ペイントは高機能ソフトのような複雑さはありませんが、「必要十分な性能」を持つ標準アプリです。
特に、スクリーンショットや作業手順の説明画像をまとめたいときには最適です。
「インストール不要」「操作が直感的」「数分で完成」という3拍子が揃っているのは、ペイントならではの魅力ですね。
さらに効率を上げるための選択肢
より正確に整列したり、透過処理を行いたい場合は、PhotoScape XやCanvaなどを組み合わせましょう。
それぞれの強みを活かせば、時間をかけずにプロ並みの仕上がりも可能です。
この記事の結論
- ペイントは、Windows 11ユーザーにとって最も手軽な画像結合ツール。
- 印刷や透過が目的なら、標準機能・フリーソフトを使い分けるのが正解。
- 新しいペイントはレイヤー対応で、今後さらに便利になる。
つまり、「ペイントだけ」で十分な作業も、もはや立派な“プロ仕様”です。
今日からあなたも、ペイントマスターとして画像編集をもっと自由に楽しんでくださいね。
