決済アプリが動かない…そのときに備えるべきこと
キャッシュレス決済が当たり前になった今、スマートフォンだけで支払いができる楽天ペイは非常に便利なサービスです。
しかし、いざ使おうとしたときにアプリが突然反応しなくなり、決済ができない――そんなトラブルに遭遇した経験のある方も少なくないでしょう。
中でも「E99999」や「AA-E00055」といったエラーコードは、よく報告される代表的な不具合で、レジ前で動揺する原因になりがちです。
この記事では、これらのエラーが発生する原因や、その場で試すべき対処法について分かりやすくまとめています。
急なトラブルに備えて、落ち着いて行動できるように知識を整理しておきましょう。
よくあるエラーコードとその意味
「E99999」:システム上の異常を知らせるエラー
楽天ペイで「E99999」というコードが表示された場合、アプリ内部で処理に問題が起きているサインです。
このエラーが出ると、バーコードの表示やポイント情報の読み込みに不具合が発生し、正常に決済できなくなる恐れがあります。
たとえバーコードが表示されていても、内部データにズレがあると決済処理が正しく完了しない可能性があるため注意が必要です。
「AA-E00055」:一時的な利用停止を示す通知
「AA-E00055」というエラーは、主に通信の不安定さやアクセス集中によってサービスが一時的に利用できなくなっている際に表示されます。
「時間をおいて再度お試しください」という案内とともに現れるため、アプリ側ではなくサーバー側の混雑が原因のこともあります。
なぜエラーが起きる?主な原因を解説
通信状況の不安定さが引き金に
楽天ペイは常時インターネット接続を必要とするアプリです。
そのため、電波状況が悪かったり、Wi-Fiとモバイル回線(4G/5G)の切り替え時に通信が一時的に切断されたりすると、エラーが発生しやすくなります。
特に駅構内や大型施設、商業ビルの中など、電波が弱まるエリアではこの種のトラブルが多く報告されています。
スマートフォンやアプリの状態も要因に
古いOSを使っている端末や、楽天ペイアプリが最新版にアップデートされていない状態では、不具合が発生しやすくなります。
また、端末に一時的なエラーや動作の遅延が起きている場合も、アプリの処理がうまくいかない原因となることがあります。
アプリやシステムそのものの障害
最近は楽天の他サービス(楽天カード、ポイント系アプリなど)との連携が進み、楽天ペイアプリの機能が拡張されました。
その分アプリ自体が複雑化しており、一部の操作や環境で不具合が生じることも。
さらに、利用者の増加によってサーバーが混雑し、一時的に処理が遅れたりアクセス制限がかかったりする場合もあるようです。
こういったケースでは、アプリ側では対応できないため、運営側の対応を待つ必要があります。
トラブルが起きたときの6つの対処法
① アプリを終了して再起動する
まず試したいのが、楽天ペイアプリの再起動です。
他のアプリが同時に多く起動している場合は、それらも一度すべて終了させてから楽天ペイを起動し直してみましょう。
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Androidの場合:マルチタスク画面でアプリをスワイプして閉じる
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iPhoneの場合:画面下から上にスワイプして起動中アプリを表示し、対象を終了
ちょっとした不具合なら、これだけで改善することがあります。
② スマートフォンを再起動
アプリの再起動で解決しない場合は、スマホ本体を一度再起動してみましょう。
端末の動作が安定し、アプリの処理もうまくいくようになることがあります。
③ キャッシュの削除(主にAndroid)
アプリを使用する中で蓄積される「キャッシュ」が原因で、処理に問題が生じる場合があります。Androidユーザーは以下の手順でキャッシュを削除できます。
手順例:
「設定」→「アプリと通知」→「楽天ペイ」→「ストレージ」→「キャッシュを削除」
※iPhoneはこのようなキャッシュ削除機能がないため、次の手順に進みましょう。
④ アプリのアップデートを確認
古いアプリバージョンには、既知のバグや動作不良が残っていることがあります。
Google PlayやApp Storeで最新のバージョンがリリースされていないか確認し、必要であれば更新してください。
アップデートには、エラー修正や処理速度の改善が含まれていることが多いため、定期的な確認をおすすめします。
⑤ 再インストール(※ログイン情報に注意)
アプリの再インストールも有効な方法です。
一度楽天ペイをアンインストールし、再度インストールすることでアプリ内部の設定を初期化できます。
ただし、ログインIDやパスワードなどの情報が求められるため、あらかじめメモやバックアップを取っておくと安心です。
⑥ 障害情報を調べてみる
すべて試しても改善しない場合は、楽天側でシステム障害やメンテナンスが行われている可能性もあります。
公式サイトや、X(旧Twitter)などで「楽天ペイ 障害」などと検索して、最新情報を確認してみましょう。
他のユーザーの投稿から、自分だけでなく全体で不具合が起きていることが分かれば、復旧を待つしかないと判断できます。
まとめ|落ち着いた対応がカギ
楽天ペイのような決済アプリは、突然トラブルが発生することもありますが、多くのケースはユーザー自身の対処で改善が可能です。
まずは慌てず、順を追って対処法を試してみましょう。それでも解決しない場合は、楽天ペイのカスタマーセンターに連絡を取ることで、より確実な対応が得られるはずです。
困ったときにすぐ行動できるように、この記事の内容をぜひ覚えておいてください。
より安心・快適なキャッシュレスライフを取り戻しましょう。