KB5065790不具合まとめ|インストール失敗・止まる原因と対処法

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2025年9月に公開されたWindows 11向け更新プログラムKB5065790

今回のアップデートはセキュリティ更新を含まないプレビュー版ですが、ネットワーク接続やリモートデスクトップ、プリンター関連など、実務に直結する不具合が数多く修正されています。

一方で、「インストールが進まない」「アップデートに失敗する」といったトラブルに遭遇するユーザーも少なくありません。

本記事では、KB5065790の概要や修正点に加え、発生しやすい不具合とその原因、さらに安全にインストールするためのチェックリストやトラブル解決方法をわかりやすく整理しました。

アップデートに不安を感じている方でも安心して対応できるようになる内容となっています。

KB5065790とは?最新アップデートの概要

ここでは、KB5065790がどのような更新プログラムなのか、その全体像をわかりやすく整理していきます。

まずはリリース日や対象となるOS、そして今回のアップデートがどんな位置づけにあるのかを押さえておきましょう。

リリース日と対象OS

KB5065790は2025年9月23日(現地時間)に公開された更新プログラムです。

対象はWindows 11 バージョン23H2で、適用後のOSビルドは22621.5984になります。

今回の配信はプレビュー版の更新であり、まずはテスト的に配布され、翌月の月例セキュリティ更新に統合される予定です。

更新プログラム名 対象OS OSビルド 公開日
KB5065790 Windows 11 バージョン23H2 22621.5984 2025年9月23日

今回のアップデートの位置づけ(プレビュー更新の意味)

KB5065790はセキュリティ修正を含まない「プレビュー更新」です。

つまり、適用は必須ではなく任意です。

来月の「パッチチューズデー」に含まれるため、一般ユーザーは急いで導入する必要はありません。

一方で、システム管理者や新しい環境での挙動を試したいパワーユーザーにとっては、事前に検証しておく大事なアップデートになります。

KB5065790で修正された不具合まとめ

次に、今回のKB5065790で解決された具体的な不具合を確認していきましょう。

現場で「困った」という声が多かったネットワークやリモート操作関連のバグが重点的に修正されています。

ネットワーク接続の安定化(SMB v1問題の解消)

以前の更新(KB5065431)で発生していたNetBIOS over TCP/IP経由のSMB v1接続エラーが修正されました。

この問題により、古いNASや共有フォルダーにアクセスできなくなるケースがあり、業務停止につながる深刻な障害となっていました。

KB5065790でこの問題は解決済みとなり、ファイル共有の安定性が改善されています。

修正対象 影響内容 修正後の改善点
SMB v1接続 NASや共有フォルダーに接続できない 接続エラーが解消され、安定利用が可能に

サインインやRDP関連の修正

モバイル回線でのサインイン時にPIN入力画面がフリーズする不具合が解消されました。

また、RDP(リモートデスクトップ)セッション中にマルチモニター構成を変更するとシステムが突然シャットダウンする問題も修正されています。

これにより、リモート作業中の安定性が大幅に向上しました。

その他の細かな修正点(Edge・プリンターなど)

以下のような細かな不具合も解決されています。

  • Microsoft Edge(IE互換モード)での特定ドメインリダイレクト時のフリーズ問題
  • 共有プリンターのキュー画面がクラッシュして操作不能になる問題

これらの修正により、業務用PCでの利用における安定性と信頼性がさらに強化されています。

KB5065790で発生する可能性のある不具合

KB5065790は多くの問題を解消してくれる更新ですが、インストールや利用時にトラブルが起きることもあります。

ここでは、報告されやすい不具合や注意点を整理しておきましょう。

インストールが進まない・止まるケース

一部の環境では、インストールが途中で止まって進まないといったケースがあります。

これは更新プログラムのサイズや依存関係が影響し、処理に時間がかかっているだけの場合も少なくありません。

数時間待つことで完了することも多いので、まずは焦らず様子を見ましょう。

アップデートが失敗する原因

アップデートが失敗する要因にはいくつかあります。

  • ディスク容量不足
  • ネットワークの不安定さ
  • セキュリティソフトやファイアウォールの干渉
  • 既存のシステムファイル破損

特にストレージ容量の不足は見落とされやすいポイントです。

原因 典型的な症状 対処の方向性
ストレージ不足 ダウンロードや展開が止まる 不要ファイルの削除やディスククリーンアップ
ネットワーク不良 ダウンロードが途中で途切れる 有線LANやルーター再起動で安定化
セキュリティソフト 更新が繰り返し失敗する 一時的に無効化して再試行

アップデート後に報告されている軽微なトラブル

現時点では大規模な不具合は報告されていませんが、環境によっては次のような軽微な問題が見られる場合があります。

  • 再起動に通常より時間がかかる
  • ドライバとの相性による一時的なフリーズ

これらは多くの場合、追加の累積更新で修正される傾向があります。

KB5065790がインストールできないときの対処法

もしKB5065790がうまくインストールできない場合、いくつかの対処法を試すことで解決できる可能性があります。

順番に試していきましょう。

「待つ」ことが大切な理由

更新プログラムはサイズが大きく、内部で多くの処理を行います。

進捗が止まっているように見えても、実際にはバックグラウンドで処理が進んでいることがあります。

最低でも2〜3時間は様子を見ることをおすすめします。

ストレージやネットワーク環境の確認方法

まずはディスク容量を確認しましょう。

特にCドライブに空きがないとインストールが止まります。

また、Wi-Fiではなく有線LANで接続することで、失敗の確率を下げられます。

チェック項目 推奨状態
Cドライブ空き容量 20GB以上
ネットワーク接続 安定した有線LANまたは高速Wi-Fi

セキュリティソフト・ファイアウォールの影響

一部のセキュリティソフトは、Windows Updateの通信をブロックしてしまうことがあります。

その場合は一時的に無効化してから再試行してください。

ただし、終了後は必ず元に戻すことを忘れないようにしましょう。

Windows Updateトラブルシューティングツールの活用

設定アプリに備わっているWindows Updateトラブルシューティングを実行すると、多くのケースで自動修復が行われます。

さらに解決しない場合は、コマンドプロンプトやPowerShellでWindows Updateコンポーネントのリセットを行う方法もあります。

これはやや高度な操作になるため、自信がない場合はサポートを依頼すると安心です。

アップデートを諦めないことが最も重要です。

KB5065790を安全に適用するためのチェックリスト

ここでは、KB5065790を適用する前に確認しておきたい準備や、失敗したときのリカバリー方法を整理していきます。

すべてをチェックしておくことで、トラブルを最小限に抑えられます。

更新前にやっておくべき準備

アップデートを始める前に、以下を済ませておきましょう。

  • 重要なデータのバックアップ(USBやクラウドに保存)
  • 十分なディスク容量を確保(Cドライブ20GB以上推奨)
  • システムの復元ポイントを作成しておく

これらを先に行うことで、万一の不具合にも安心して対応できます

チェック項目 推奨状態
バックアップ 最新のデータを保存済み
ディスク容量 20GB以上の空き
復元ポイント 作成済み

失敗時のリカバリー手順

もしインストールが失敗した場合は、次の手順でリカバリーを試みましょう。

  1. セーフモードで起動し、再度アップデートを実行
  2. 「DISM」や「sfc /scannow」コマンドでシステム修復
  3. 復元ポイントに戻す(作成している場合)

特にシステムファイルの破損が原因の場合、DISMやSFCによる修復が効果的です。

適用するべきユーザーと様子見すべきユーザー

KB5065790はすべてのユーザーに必要なわけではありません。

  • 適用をおすすめ:システム管理者、SMB v1やRDP環境で不具合が出ている方
  • 様子見でOK:特に困っている不具合がなく、安定性を重視する一般ユーザー

自分の利用状況に応じて判断することが大切です。

まとめ|KB5065790の重要性と今後の対応方針

ここまで、KB5065790の内容や不具合、インストール時の注意点を整理してきました。

最後に、この更新プログラムの位置づけと今後の対応についてまとめます。

KB5065790はセキュリティ更新を含まないプレビュー更新ですが、ネットワークやRDPなど実務に直結する不具合が修正されています。

そのため、業務でWindows 11を利用している方にとっては大きな意味を持ちます。

ただし一般ユーザーは無理に適用する必要はありません

ユーザータイプ 推奨対応
システム管理者・IT部門 検証環境で早期適用し、影響を確認
パワーユーザー 不具合解消の恩恵を受けたい場合は適用
一般ユーザー 月例アップデートでの適用を待つ

今回のアップデートを通じてわかるのは、Windows Updateは「待つ姿勢」と「正しい準備」が成功の鍵ということです。

最新環境を安全に保つために、自分の用途に合わせた適切な判断をしていきましょう。

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