「修理が必要なエラー」が出たら終わり?キヤノンプリンターの修理費・買い替え判断を徹底比較

生活

突然「修理が必要なエラーが発生しました」と表示されて、プリンターが動かなくなった経験はありませんか。

電源を入れ直しても復活せず、「ついに壊れたのかも…」と不安になりますよね。

でも安心してください。実はこのエラー、基板やモーターの故障ではなく、内部の「廃インク吸収体(廃インクパッド)」が満杯になったサインなんです。

本記事では、エラーの仕組みから修理費用の実態、そして買い替えとの損益分岐点までをプロの視点でわかりやすく解説します。

「修理するより新品を買った方が安い」と言われる理由や、壊れたプリンターをお金に変える裏技、おすすめの次世代プリンターも紹介。

この記事を読めば、“修理するべきか買い替えるべきか”が5分で判断できるようになります。

  1. キヤノンプリンターに「修理が必要なエラー」が出た!それって本当に故障?
    1. 「修理が必要なエラー」とは?表示される原因を解説
    2. 代表的なエラーコード(5B00/P07)の意味
    3. エラーの正体は「廃インク吸収体」の満杯だった
  2. 「自分で直せる?」その前に知っておくべき3つの注意点
    1. 廃インクパッドはなぜユーザー交換できないのか
    2. 「リセットツール」での自力解除が危険な理由
    3. 修理に出す前に確認すべき「部品保有期間」
  3. 【徹底比較】修理と買い替え、どちらが得?リアルコストを検証
    1. キヤノン修理費用の相場(2025年最新版)
    2. 買い替え時の実質コスト比較(インク込みでどっちが安い?)
    3. 修理を選ぶべきケース・買い替えるべきケース
  4. 【裏技】壊れたプリンターを「お金に変える」3つの方法
    1. メルカリ・ヤフオクで「ジャンク品」として売る
    2. 家電量販店・リサイクルショップの下取りを活用
    3. 廃棄より得する処分ルートの選び方
  5. 【保存版】次に買うべきおすすめプリンター3タイプ
    1. 廃インク交換が自分でできる「Gシリーズ」
    2. 写真画質重視派におすすめ「TSシリーズ」
    3. コスパ重視派におすすめ「エントリーモデル」
  6. まとめ|「修理が必要なエラー」は買い替えのサイン
    1. もう迷わない!最適な選択のチェックリスト
    2. 損せず快適に使うためのプリンター選びのコツ

キヤノンプリンターに「修理が必要なエラー」が出た!それって本当に故障?

突然プリンターの画面に「修理が必要なエラーが発生しました」と表示されて、印刷ができなくなったことはありませんか。

電源を入れ直しても、コンセントを抜き差ししても動かないと、「ついに壊れた…?」と焦ってしまいますよね。

でも実は、このエラーは本当の故障ではなく、プリンター内部の“ある部品”が限界を迎えたサインなんです。

「修理が必要なエラー」とは?表示される原因を解説

キヤノンのインクジェットプリンターでは、エラーコード「5B00」や「P07」などが代表的です。

このメッセージが出ると本体が動作を停止し、印刷が一切できなくなります。

原因は、内部のインク排出システムがいっぱいになったという「安全装置の作動」です。

つまり、これは“壊れた”のではなく、“もう汚れが限界だから掃除して”という合図なんです。

代表的なエラーコード(5B00/P07)の意味

実際に表示されるコードには以下のような意味があります。

エラーコード 内容 対応方法
5B00 廃インク吸収体が満杯 メーカー修理が必要
P07 内部のインク排出量が限界値 カウンターリセットが必要

このように、どちらも「内部で捨てられたインクを溜める部品がいっぱい」という状態を指しています。

プリンター内部には、印刷中やヘッドクリーニング時に出た余分なインクを吸収する「廃インク吸収体(廃インクパッド)」があり、これが満杯になると安全のため自動停止する仕組みになっています。

エラーの正体は「廃インク吸収体」の満杯だった

プリンターの底には、スポンジ状の吸収体が敷き詰められています。

これは、余分なインクを吸い取るためのいわば「オムツ」のようなもの。

長年使っていると、少しずつインクが染み込み、やがて吸収限界に達します。

この状態で使い続けると、インクがあふれてプリンター内部や机を汚す危険性があるため、メーカーは強制停止させる設計にしているのです。

つまり「修理が必要なエラー」とは、故障ではなく「安全停止」です。

仕組みを理解すれば焦る必要はありません。

落ち着いて“次のステップ(修理か買い替え)”を選ぶことが大切なんですね。

「自分で直せる?」その前に知っておくべき3つの注意点

「廃インクパッドがいっぱいなら、スポンジを交換すればいいだけじゃん」と思った方も多いのではないでしょうか。

確かに理屈としてはその通りですが、キヤノンのプリンターは簡単には直せない仕組みになっています。

ここでは、修理を検討する前に絶対に知っておくべき3つのポイントを解説します。

廃インクパッドはなぜユーザー交換できないのか

キヤノンの家庭用プリンター(PIXUSシリーズなど)では、廃インクパッドは「ユーザー交換不可部品」として設計されています。

理由はシンプルで、構造が非常に複雑だからです。

項目 内容
位置 プリンターの底面奥にあり、分解しないと到達できない。
必要作業 外装カバー・ユニット・基板などをすべて取り外す必要あり。
ネジ数 30本以上。配線やスプリングも多数存在。

物理的にスポンジを交換しても、内部のカウンターをリセットしない限りエラーは消えません。

つまり、分解+ソフト的リセットの両方を行わないと復旧できないのです。

このため、メーカーは安全上の理由から「修理に出してください」と案内しています。

「リセットツール」での自力解除が危険な理由

インターネット上には「無料で廃インクカウンターをリセットできるツール」が数多く存在します。

しかし、その多くは非公式ソフトであり、実際に使用すると深刻なトラブルを招くことがあります。

リスク 内容
動作不能 手順を誤ると基板がロックされ、電源が入らなくなる。
インク漏れ 内部のパッドが限界なのにリセットして使うと、インクがあふれ出す。
ウイルス感染 不正なツールにマルウェアが仕込まれている例が多い。

「無料で直せる」は甘い罠。

結果的にプリンターを完全に壊してしまうケースが非常に多いため、公式以外の方法には手を出さないのが賢明です。

修理に出す前に確認すべき「部品保有期間」

廃インクエラーが出たからといって、すぐに修理を依頼しても断られるケースがあります。

それは「補修用性能部品の保有期間」が過ぎている場合です。

メーカーは製品の製造終了後、修理用の部品を一定期間(通常5〜7年)だけ保管します。

その期間を過ぎると、どんなにお金を払っても修理を受けられません。

主な対象モデル 修理対応状況(2025年時点)
MGシリーズ(MG7730, MG6930など) 受付終了
初期TSシリーズ(TS8030, TS9030など) 受付終了または終了間近
Gシリーズ(G3370以降) 現行モデルとして修理可能

修理を検討する際は、必ず公式サイトで自分の機種が修理対象か確認しましょう。

「修理できない」とわかれば、次のステップ(買い替え)にすぐ進めます。

【徹底比較】修理と買い替え、どちらが得?リアルコストを検証

「修理するべきか、それとも新品に買い替えるべきか」。

この章では、キヤノンプリンターの修理費用と新品購入費用を徹底的に比較し、どちらが本当にお得なのかを検証します。

結論から言えば、ほとんどの家庭用プリンターは“修理したら負け”です。

キヤノン修理費用の相場(2025年最新版)

キヤノンの修理は「定額修理制」が基本で、故障の種類に関係なく一定の金額がかかります。

以下は、2025年時点での代表的な修理費用の目安です。

モデルクラス 修理費用(税込) 送料 合計目安
エントリーモデル(TS3000/TS5000系) 11,000円 3,300円 約14,300円
標準モデル(TS8000系など) 17,600円 3,300円 約20,900円
プロモデル(PROシリーズなど) 19,800円〜 3,300円 約23,100円〜

これを見ると「新品とあまり変わらない」と感じる人が多いはずです。

しかも修理後も中身は数年前の部品なので、別の故障が起きるリスクは残ります。

買い替え時の実質コスト比較(インク込みでどっちが安い?)

次に、新品を購入した場合のコストを比較してみましょう。

新品プリンターには、ほぼ必ず全色インクカートリッジ(約6,000〜7,000円相当)が付属しています。

つまり、購入金額の中にインク代が含まれている計算です。

比較項目 修理(旧機種) 新品購入
費用総額 約20,900円 約24,000円
付属インク なし 約6,500円分の純正インク付き
実質コスト 約20,900円 約17,500円
修理期間 約7〜10日 即日〜翌日

数字を見てわかる通り、インク代を考慮すると新品購入の方が安く済むという逆転現象が起こります。

さらに最新機種はWi-Fi接続やスマホ印刷などの機能が向上しており、修理では得られない利便性も手に入ります。

修理を選ぶべきケース・買い替えるべきケース

もちろん、全ての人に「買い替えが正解」とは限りません。

以下のようなケースでは、修理を検討する価値があります。

修理を選ぶべきケース 買い替えるべきケース
・5万円以上の高級機を使っている ・2万円前後の一般家庭用モデルを使用中
・特殊インク(顔料・染料混合)を利用している ・既にメーカー修理期間が終了している
・プリント品質に強いこだわりがある ・印刷枚数が少なく、安定性を重視したい

特に一般的な家庭用プリンター(TS/MGシリーズ)であれば、修理より買い替えの方が圧倒的にコスパが良いです。

修理代を払っても古いパーツはそのままなので、「次にまた壊れるリスク」を考えると経済的にも現実的にも買い替えが最適解といえます。

“修理したら負け”という言葉は決して誇張ではありません。

【裏技】壊れたプリンターを「お金に変える」3つの方法

「もう買い替えることにしたけど、この壊れたプリンターどうしよう…?」

そんなとき、粗大ごみとして捨てるのはもったいないです。

実は「修理が必要なエラー」が出たプリンターでも、うまく活用すればお金になります。

ここでは“壊れているのに売れる”3つの処分テクニックを紹介します。

メルカリ・ヤフオクで「ジャンク品」として売る

もっともおすすめなのが、フリマアプリで「ジャンク品」として出品する方法です。

一見「壊れているのに売れるの?」と思いますが、実は多くの需要があります。

理由 内容
部品取り目的 プリントヘッドやカバーなど、他機種流用のために購入する人が多い。
修理技術者の需要 自分でリセットや交換を行うスキルを持つ人が再利用する。

出品時のポイントは以下の3つです。

  • タイトルに必ず「【ジャンク品】」を入れる。
  • 説明文に「エラーコード5B00が表示」「印刷はきれいでしたが停止」など正直に書く。
  • 販売価格は1,000〜2,500円程度が目安(送料込み)。

うまく売れれば、処分費を払うどころか次のプリンターのインク代の足しになります。

家電量販店・リサイクルショップの下取りを活用

新しいプリンターを量販店で買うなら、同時に「下取り」や「無料引き取り」を頼むのが一番簡単です。

ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、ケーズデンキなどでは、定期的に下取りキャンペーンを実施しています。

店舗 対応内容 ポイント
ヤマダデンキ 新規購入時に無料引き取り 壊れていても可
ヨドバシカメラ キャンペーン時にポイント還元あり 要店舗確認
ケーズデンキ 一部機種で500円〜1,000円の下取り 期間限定あり

梱包や発送の手間が不要なので、忙しい方にもおすすめです。

「壊れててもOK」と言われることが多いので、遠慮せず確認してみましょう。

廃棄より得する処分ルートの選び方

もしフリマや下取りが難しい場合は、ハードオフなどのリサイクルショップに持ち込む方法もあります。

店舗によっては「ジャンク品買取」として数百円で引き取ってくれることも。

処分ルート 平均買取価格 メリット
フリマアプリ 1,000〜2,500円 最も高く売れる
リサイクルショップ 100〜500円 即現金化できる
家電量販店下取り 0円(無料回収) 手間がかからない

地域によっては自治体の粗大ごみとして出すと有料になるため、これらの方法を使えば“お金を払わずに処分できる”どころか、ちょっと得できる可能性があります。

【保存版】次に買うべきおすすめプリンター3タイプ

「もう二度とあの“修理が必要なエラー”を見たくない…」と思っている方へ。

実は、最近のキヤノンプリンターには“自分で廃インクタンクを交換できる”タイプが登場しています。

ここでは、使用スタイル別におすすめのプリンターを3タイプに分けて紹介します。

廃インク交換が自分でできる「Gシリーズ」

毎日のように印刷する人に最もおすすめなのが「Gシリーズ(ギガタンク)」です。

インクボトルを補充する方式で、コスパが圧倒的に優れています。

特徴 内容
交換可能部品 メンテナンスカートリッジ(約1,000円〜2,000円)を自分で交換可
印刷コスト 1枚あたり約0.4円と超低コスト
おすすめ機種 G3370/G6030/G5030 など

廃インク満杯エラーが出ても、3分で自分で直せる“ストレスゼロ”な機種です。

「修理費で新品が買える」なんて状況とはもう無縁になります。

写真画質重視派におすすめ「TSシリーズ」

「写真をきれいに印刷したい」「年賀状の画質にこだわりたい」人には、PIXUS TSシリーズが最適です。

最新モデルでは、上位機種を中心にメンテナンスカートリッジ対応が進んでいます。

特徴 内容
対応モデル TS8630/TS8730など(※要カタログ確認)
画質 6色独立インクで写真の色再現性が高い
機能 スマホ連携・自動両面印刷対応

「普段は使わないけど、年末だけは絶対必要!」という家庭にぴったりです。

メンテナンスカートリッジ対応モデルを選べば、次回からの“修理が必要なエラー”は自分で解決できます。

コスパ重視派におすすめ「エントリーモデル」

「とにかく安く済ませたい」「たまに書類を印刷するだけ」という方には、使い捨て感覚のエントリーモデルもおすすめです。

特徴 内容
価格帯 6,000〜8,000円前後
代表モデル TS3330/TS3530など
印刷頻度の目安 月数回〜数十枚程度のユーザー向け

このクラスは「使い切り前提」で考えるのがコツです。

廃インクエラーが出たら潔く買い替えることで、常に最新のインクと機能を楽しめます。

“修理代より安い新品”という選択肢が最も現実的と言えるでしょう。

まとめ|「修理が必要なエラー」は買い替えのサイン

ここまで読んでくださってありがとうございます。

突然「修理が必要なエラー」と表示されて焦ってしまった方も、今はもう冷静に判断できるようになったのではないでしょうか。

最後に、今回の記事のポイントを整理しておきましょう。

もう迷わない!最適な選択のチェックリスト

あなたのプリンターがエラーを出したとき、どの行動を取れば損をしないかをまとめました。

項目 内容
エラーの原因 廃インク吸収体(廃インクパッド)の満杯による安全停止
修理費用 約14,000〜23,000円(送料込み)
新品購入費用 約24,000円(インク付き)
コスパ比較 実質的には新品の方が安い
修理対応期間 製造終了後5〜7年で修理不可になる
処分方法 フリマ・下取り・リサイクルで“お金になる”可能性あり

結論:2万円以下の機種は修理せず、買い替えが正解。

買い替えることで、修理費と時間を節約できるうえに、最新の機能や印刷品質も手に入ります。

損せず快適に使うためのプリンター選びのコツ

次にプリンターを選ぶときは、以下のポイントを意識しましょう。

  • 長く使いたい人:「Gシリーズ」のようにメンテナンスカートリッジ交換可能なモデルを選ぶ。
  • 写真重視派:「TSシリーズ」の上位機で画質と便利さを両立。
  • コスパ重視派:安価なエントリーモデルを“使い捨て戦略”で活用。

エラーが出た瞬間はショックかもしれませんが、それは“新しい相棒との出会い”のタイミングでもあります。

プリンターは消耗品。だからこそ、次は「壊れにくく、自分でメンテできる」機種を選ぶことが大切です。

エラー=終わりではなく、アップデートのサイン。

明日、新しいプリンターが届いた瞬間、きっとあなたも「買い替えて正解だった」と思えるはずです。

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